Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


9.2.5 パラメタを設定する

同期受付(Webサービス)のメソッドを呼び出すため,メソッドの引数となるパラメタを設定します。パラメタの詳細を次の表に示します。

表9‒3 パラメタの詳細(標準の同期受付(Webサービス))

パラメタ名

データ型

パラメタ

説明

invokeXML

invokeBinary

サービス名

(serviceName)

java.lang.String

in0(type="xsd:string")

要求先のサービス名です。

このパラメタは必ず指定してください。

要求先のサービス名は,開発環境で定義したサービスアダプタまたはビジネスプロセスを指定してください。

クライアント相関ID

(clientID)

java.lang.String

in1(type="xsd:string")

サービスリクエスタからの要求電文を一意に識別するための相関識別子です。

255文字以内の英数字,アンダーバー(_),ピリオド(.)およびハイフン(-)で指定してください。

サービスリクエスタからの要求電文と,HCSCサーバで管理している実行履歴やログおよびトレースを対応づけるために使用します。したがって,HCSCサーバに送信した要求電文ごとに異なるIDを指定してください。

クライアント相関IDを省略したい場合,NULLを指定してください。

リクエストフォーマットID

(requestFormatID)

java.lang.String

in2(type="xsd:string")

サービスリクエスタからの要求電文フォーマットを一意に識別するためのIDです。

このパラメタにはNULLを指定してください。

レスポンスフォーマットID

(responseFormatID)

java.lang.String

in3(type="xsd:string")

HCSCサーバからの応答電文フォーマットを一意に識別するためのIDです。

このパラメタにはNULLを指定してください。

オペレーション名

(operationName)

java.lang.String

in4(type="xsd:string")

要求先のサービス名に対するオペレーション名です。

オペレーション名は,開発環境で定義したサービス部品のオペレーション名を指定します。255バイト以内のXMLSchemaのNCName定義文字で指定してください。

要求先のサービス部品が同期のサービス部品(WebサービスまたはSessionBean)またはビジネスプロセスの場合,必ず指定してください。

要求先のサービス部品が非同期のサービス部品の場合,オペレーション名を省略できます。省略する場合,NULLを指定してください。

ユーザ電文

(userData)

java.lang.String

in5

(type=

"xsd:string")

×

サービスリクエスタからの要求電文です。

要求電文がXMLの場合に指定します。要求電文がない場合,NULLまたは空文字("")を指定してください。要求電文の詳細については,「9.2.6 要求電文を作成する」を参照してください。

ユーザ電文長

(userDataBinary.length)

int

×

in5(type=

"xsd:int")

要求電文の長さです。

要求電文がバイナリの場合に指定します。要求電文がバイナリの場合は,必ず指定してください。

要求電文がない場合,0を指定してください。

ユーザ電文

(userDataBinary)

byte[]

×

in6(type=

"base64Binary")

サービスリクエスタからの要求電文です。

要求電文がバイナリの場合に指定します。要求電文の詳細については,「9.2.6 要求電文を作成する」を参照してください。

要求電文がない場合,NULLまたは0バイトのバイト配列を指定してください。

(凡例)

inX(X=1〜6):スタブで示しているメソッドごとのパラメタです。

×:指定できません。

注※

要求先のサービス部品のプロトコルがSOAPの場合,ユーザ電文のルート要素の名称(データ変換を行う場合,データ変換後の電文のルート要素の名称)から呼び出すオペレーションを決定します。そのため,ユーザ電文のルート要素に誤った名称を指定した場合,意図しないオペレーションを呼び出してしまうので注意してください。