Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


10.3.3 共通フォルダ内のファイルの排他制御

共通フォルダ内のファイルへのアクセス時は,読み込み,書き込みともにファイルロックを取得します。

〈この項の構成〉

(1) ロック種別

共通フォルダ内のファイルへのアクセスでは,読み込み時には共有ロック,書き込み時には占有ロックをそれぞれ取得します。現在のロックが共有ロックまたは占有ロックのファイルに対するロックの可否を次の表に示します。なお,他プロセスとは,ロックしたプロセス以外に排他管理のAPIを使用してアクセスするプロセスのことを指します。

表10‒5 共有ロックと占有ロック

現在のロック

他プロセス/スレッドからの再ロック

共有ロック

占有ロック

共有ロック

×

占有ロック

×

×

(凡例)

○:ロックできます。

×:ロックできません。

(2) ロック取得時のパラメタ

ファイルロックの取得時に使用する次のパラメタについて説明します。

ロックリトライ回数

すでに別のプロセスまたはスレッドによってファイルのロックが取得されている場合,ファイルのロック取得が失敗します。このとき,与えられたロックリトライ回数だけ再度ロックを試みます。

ロックリトライ間隔

ロック失敗から次のロック取得を試みるまでの時間間隔(秒)です。