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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


9.3.2 ファイルイベント連携機能で設計が必要な項目

ファイルイベント連携機能では,監視対象とするフォルダやファイル,および取得ファイルの扱いなどを設計し,必要に応じて定義ファイルやクライアントで設定を実施します。設計および設定が必要な項目を次に示します。

表9‒1 ファイルイベント連携機能で設計が必要な項目

設定項目

定義

ファイル

プロパティ

説明

監視対象のフォルダ

ファイルイベント受付定義ファイル

urecp-fileevent.monitored.common-folder

ファイルイベント受付で監視の対象にするフォルダを指定します。

  • 共通フォルダの場合

    true

  • 監視フォルダの場合

    false(デフォルト)

サブフォルダ

urecp-fileevent.sub-folder

ファイルイベント受付ごとに使用するサブフォルダを設定します。1つの受付につき1個所だけ設定できます。

監視対象のファイル

urecp-fileevent.monitored-file-name.regex

監視対象のファイルと見なすファイル名を,正規表現で指定します。

取得対象ファイルの自動削除

urecp-fileevent.file.auto-delete

ファイルイベント受付で監視の対象を共通フォルダにしている場合,取得対象ファイルを自動的に削除するかどうかを指定します。

  • 削除する場合

    true(デフォルト)

  • 削除しない場合

    false

監視対象のフォルダが監視フォルダの場合は無視されます。

共通フォルダ

urecp-fileevent.common-folder.definition-name

取得対象ファイルを格納する共通フォルダの,共通フォルダ定義名を指定します。

デフォルト値を次に示します。

default

監視フォルダ

HCSCサーバランタイム定義ファイル

fileevent-reception.monitored-folder

監視フォルダのルートフォルダを指定します。1つのHCSCサーバに対して,1個所だけ設定できます。

監視対象のフォルダが共通フォルダの場合は無視されます。

デフォルト値を次に示します。

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>/CSC/spool/fileevent

取得対象ファイル

ファイルイベント連携クライアントが配置します。定義ファイルのプロパティでは設定しません。

処理対象となるファイルです。ファイルイベント受付で存在確認を実施します。