8.6.3 ファイル送受信時に使用するフォルダの指定
- 〈この項の構成〉
(1) ファイル送受信に使用するフォルダの指定
PUTオペレーションおよびGETオペレーションの場合,HCSCサーバ内でFTP受付が管理する作業フォルダ,またはクラスタ構成内で共通に利用する共通フォルダを使用してファイルを送受信します。GETINFOオペレーションの場合,作業フォルダおよび共通フォルダのほかに応答電文にファイルのリストを出力することもできます。
出力先はFTPアダプタの要求電文で指定できます。各オペレーションの出力先の種類と指定方法を次に示します。
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PUTオペレーションおよびGETオペレーションの場合
出力先
指定方法
共通フォルダ
要求電文の<local-folder>タグの属性にcommon="true"を指定します。
作業フォルダ
要求電文の<local-folder>タグの属性にcommon="false"を指定します。
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GETINFOオペレーションの場合
出力先
指定方法
共通フォルダ
要求電文の<local-folder>タグの属性にcommon="true"を指定します。
作業フォルダ
要求電文の<local-folder>タグの属性にcommon="false"を指定し,かつ<request-id>タグを指定します。
応答電文
要求電文の<local-folder>タグおよび<request-id>タグを省略します。
FTPアダプタの要求電文フォーマットの内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3.3.10 FTPアダプタを定義する」を参照してください。
(2) サブフォルダの指定
FTPアダプタでは共通フォルダルートの配下にサブフォルダを作成できます。
共通フォルダ内のサブフォルダを相対パスで指定したファイルの転送ができます。
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相対パスの指定方法
各オペレーションの要求電文または応答電文のローカル側ファイル名(local-file-name)に,共通フォルダルートからの相対パスを指定します。
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ファイル名を指定する場合の指定例
<request> : <local-folder common="true">default</local-folder> <local-file-name>a.txt</local-file-name> : </request>
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相対パスを指定する場合の指定例
<request> : <local-folder common="true">default</local-folder> <local-file-name>/folder1/folder2/a.txt</local-file-name> : </request>
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注意事項
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作業フォルダについては,相対パスを指定できません。
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相対パスの先頭の「/」は省略できます。
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共通フォルダルートより上位のフォルダへのアクセスはできません。アクセスした場合はエラーになります。
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シンボリックリンクのファイルは指定できません。
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