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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


4.7.2 汎用フォルトを使用してシステム例外発生個所を特定する場合の流れ

アクティビティ内でシステム例外が発生する,または検証アクティビティの検証処理の結果が不正だった場合,発生した例外を汎用フォルト電文に変換して送出し,フォルト電文の情報から,メッセージログ内に出力されている障害発生個所特定用のメッセージ(KDEC20087-W)を引き当てることによって,ビジネスプロセス上の障害発生個所,障害原因の調査ができます。

汎用フォルトをスコープでキャッチするビジネスプロセス定義例を次に示します。

図4‒11 汎用フォルトをスコープでキャッチするビジネスプロセス定義例

[図データ]

汎用フォルトを使用してシステム例外の発生個所を特定する方法を次に示します。

  1. スコープ1内に汎用フォルトを送出するアクティビティを定義します。

    アクティビティ内で例外が発生すると,汎用フォルトが送出されます。

  2. スコープ1に定義されたフォルトハンドラで,送出された汎用フォルトをキャッチします(フォルト電文が変数に格納されます)。

  3. 代入2で,汎用フォルト電文からルートアプリケーション情報を,応答電文に代入します。

    分岐アクティビティを使用することで正常時とフォルト発生時の応答を分けて定義することができます。

  4. 応答2で,3.で汎用フォルト電文から取得したルートアプリケーション情報をリクエスタ(ユーザ)に通知します。

  5. ユーザは,4.で取得したルートアプリケーション情報を基に,メッセージログを参照し,障害発生個所特定用のメッセージ(KDEC20087-W)の情報を参照します。

参考

ユーザは次の情報を参照することによって,障害発生個所や障害原因の調査が可能になります。

  • 障害発生個所特定用のメッセージ(KDEC20087-W)に含まれるビジネスプロセス上の障害発生個所および障害原因の情報

  • メッセージログ内の障害発生個所特定用のメッセージ(KDEC20087-W)付近に出力されるエラーメッセージ