Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


2.17.7 SFTPアダプタの排他管理

共通フォルダ内のファイルをPUTオペレーションでSFTPサーバに転送するとき,共通フォルダ内のファイルに対して共有ロックが設定されます。

また,GETオペレーションで共通フォルダにファイルを取得するとき,共通フォルダのファイルに対して占有ロックが設定されます。

共有ロックまたは占有ロックの設定時に,ほかのプロセス,またはほかのスレッドとの競合によって,排他取得処理に失敗することがあります。排他取得タイムアウトでは,SFTPアダプタが共有ロックまたは占有ロックの取得に失敗したときのリトライ回数およびリトライ間隔を設定できます。

設定できるパラメタを次の表に示します。

表2‒113 排他取得タイムアウトの設定

キー名称

デフォルト値

共有ロック失敗時のリトライ回数

sftpadp.read-lock.retry.count

0

共有ロック失敗時のリトライ間隔(秒)

sftpadp.read-lock.retry.interval

1

占有ロック失敗時のリトライ回数

sftpadp.write-lock.retry.count

0

占有ロック失敗時のリトライ間隔(秒)

sftpadp.write-lock.retry.interval

1

タイムアウト時間は,これらのパラメタに指定した値を使った次の計算式で求められます。

リトライ回数およびリトライ間隔は,SFTPアダプタ実行環境プロパティファイルで設定できます。SFTPアダプタ実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.16.1 SFTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。