2.6.2 DBアダプタが使用するDB Connectorの設定
データベースにアクセスするには,HCSCサーバをセットアップするときに定義したDB Connectorとは別に,サービス部品稼働マシン(データベースが稼働しているマシン)に対してアクセスするDB Connectorを準備する必要があります。
(1) 使用できるDB Connector
HCSCサーバをセットアップするときに定義したDB Connectorのトランザクション属性によって,使用できるDB Connectorに制約があります。
DBアダプタで使用できるDB Connectorは,HCSCサーバセットアップ定義ファイルのdbcon-xadisplaynameプロパティに指定したXATransactionまたはLocalTransactionの値に依存します。そのため,HCSCサーバのセットアップ時には,dbcon-xadisplaynameプロパティに指定したXATransactionまたはLocalTransactionの値を考慮する必要があります。
使用しているDB Connector |
DBアダプタ |
使用可否 |
否の理由 |
|
---|---|---|---|---|
HCSCサーバ本体側(dbcon-xadisplayname) |
使用可能なDB Connector |
DBアダプタの接続先 |
||
LocalTransaction |
LocalTransaction |
HCSCサーバが使用するデータベースと同じデータベース |
可 |
− |
LocalTransaction |
HCSCサーバが使用するデータベースと異なるデータベース |
否 |
Localトランザクション内で複数のDB Connectorを混在させることができないため |
|
XATransaction |
HCSCサーバが使用するデータベースと異なるデータベース |
否 |
Localトランザクション内でXA(グローバルトランザクション)を混在させることができないため |
|
XATransaction |
LocalTransaction |
HCSCサーバが使用するデータベースと異なるデータベース |
否 |
XAトランザクション内で複数のDB Connectorを混在させることができないため |
XATransaction |
HCSCサーバが使用するデータベースと同じデータベース |
可 |
− |
|
XATransaction |
HCSCサーバが使用するデータベースと異なるデータベース |
可 |
− |
(2) DB Connectorのインポートおよび配備
DBアダプタが利用するDB ConnectorをHCSCサーバ(J2EEサーバ)にインポートし,配備します。
DBアダプタを利用する場合にインポートするRARファイルの選択方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。
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DB Connectorのインポート
次に示すコマンドを使用してDB Connectorをインポートします。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjimportres <J2EEサーバ名> -nameserver corbaname::localhost:<インプロセスのネーミングサービス用のポート番号> -type rar -f <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\DBConnector\<インポートするRARファイル>
-
DB Connectorの配備
次に示すコマンドを使用してDB Connectorを配備します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjdeployrar <J2EEサーバ名> -nameserver corbaname::localhost:<インプロセスのネーミングサービス用のポート番号> -resname <インポートしたDB Connectorの名称>
(3) DB Connectorのプロパティ定義
DB Connectorをインポートしたあと,プロパティを定義します。プロパティ定義ファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。リソースに別名を設定する場合の付与規則については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「2.6.2 別名の付与規則」を参照してください。
- 参考
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配備したDB Connectorに対してプロパティを設定するときに,新規にプロパティ定義ファイルのXMLを作成するのではなく,配備したDB Connectorのプロパティを取得し,取得したXMLに対して編集をすると効率良く作成できます。
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プロパティ定義用のファイルの取得
次に示すコマンドを使用してDB Connectorのプロパティ定義用のファイルを取得します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjgetrarprop <J2EEサーバ名> -nameserver corbaname::localhost:<インプロセスのネーミングサービス用のポート番号> -resname <インポートしたDB Connectorの名称> -c property.xml
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プロパティ定義用のファイルの編集
取得したプロパティ定義用のXMLファイルについて,各属性の値を変更します。
プロパティ定義用のXMLファイル(Connector属性ファイル)の設定内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「3.1.2 実行環境に必要なソフトウェアを設定する」を参照してください。
Connector属性ファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」,およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。
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編集したプロパティ定義用のファイルの設定
編集したプロパティ定義用のXMLファイルの内容を配備しているDB Connectorに設定します。
次に示すコマンドを使用してDB Connectorに定義内容を設定します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjsetrarprop <J2EEサーバ名> -nameserver corbaname::localhost:<インプロセスのネーミングサービス用のポート番号> -resname <インポートしたDB Connectorの名称> -c property.xml
- 注
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プロパティ定義用のファイル(property.xml)の設定後,DB Connectorのプロパティの各属性の値は上書きされます。