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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


1.1.3 サービスアダプタの作成機能

サービスアダプタとは,サービス部品を呼び出すためのHCSCコンポーネントの一つです。

サービスプラットフォームでは,他システム,データベース,ファイルなど用途に合わせてさまざまなサービスアダプタを提供しています。また,提供しているサービスアダプタでは直接対応できないプロトコルを持つシステムにも対応できるように,カスタムアダプタ開発フレームワークを使用して開発する汎用カスタムアダプタを提供しています。

サービスプラットフォームで利用できるサービスアダプタの種類を次の表に示します。

表1‒1 サービスアダプタの種類

種別

用途

SOAPアダプタ

Webサービス(SOAP通信)を利用してサービス部品を呼び出す場合

SessionBeanアダプタ

SessionBeanを利用してサービス部品を呼び出す場合

MDB(WS-R)アダプタ

WS-R(WS-Reliability)を利用してMDB(Message Driven Bean)で作成したサービス部品を呼び出す場合

MDB(DBキュー)アダプタ

DBキューを利用して非同期のサービス部品を呼び出す場合

DBアダプタ

データベースの操作をサービス部品として利用する場合

TP1アダプタ

既存のOpenTP1システム内にあるサービス部品を呼び出す場合

ファイルアダプタ

HCSCサーバ上のローカルディスクに対して直接ファイルの入出力をする場合

Object Accessアダプタ

既存のTPBrokerシステム(Object Wrapperシステム)のサービス部品を呼び出す場合

Message Queueアダプタ

既存のメッセージキュー(IBM MQシステム)に対してメッセージの送受信をする場合

FTPアダプタ

サービスプラットフォームとFTPサーバとの間でファイルの送受信をする場合

ファイル操作アダプタ

ファイルのレイアウト変換,文字コード変換,複製,移動,削除,圧縮,伸張,および一覧取得をする場合

メールアダプタ

SMTPプロトコルをサポートしたメールサーバをサービスプラットフォーム上でサービス部品として呼び出す場合

HTTPアダプタ

Webサーバ上に公開されているリソースや,RESTスタイルで公開されているWebサービス(RESTful Webサービス)を呼び出す場合

コマンドアダプタ

オペレーティングシステム上で動作する外部コマンドを起動し,実行結果を取得する場合

SFTPアダプタ

サービスプラットフォームとSFTPサーバとの間でSFTPプロトコルによるファイル転送をする場合

Kafkaアダプタ

サービスプラットフォームからKafkaにメッセージを送信する場合

汎用カスタムアダプタ

サービスプラットフォームで提供するサービスアダプタでは対応できないプロトコルを持つシステムのサービス部品を呼び出す場合

サービスアダプタの作成に利用する画面の例を次の図に示します。

図1‒4 サービスアダプタを作成する画面の例

[図データ]

ウィザードでサービスアダプタを新規追加したあとに,これらの画面で詳細な内容を定義します。なお,すでに作成されているサービスアダプタを流用して,新たなサービスアダプタを作成する場合には,既存のサービスアダプタを複製して使用することもできます。

サービスアダプタの定義の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3. サービスアダプタの定義」を参照してください。