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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引


13.10 Managementクラス(クライアントの開始,終了)

RPC形態,メッセージング形態の各クラスを使用する前,および終了時に呼び出すクラスです。SOAP通信基盤でクライアントを開発する場合は必ずこのクラスを使用してください。このクラスでは,次の処理を行います。

なお,サーバから別のSOAPアプリケーションを呼び出すような場合(サーバが別のサーバに対するクライアントとなる場合)は,このクラスのメソッドを使用する必要はありません。

クライアント識別子とスレッドの関連づけ

クライアント識別子とは,SOAPサービスを利用するクライアントの実行時オプション,トレースファイル,およびアプリケーションログの出力先を個々のクライアントごとに区別するために使用する情報です。J2EEサーバ上でクライアントを実行する場合,実行時オプション,トレースファイル,およびアプリケーションログの出力先をクライアントごとに分けるために,このクラスのメソッドを使用して,クライアント識別子とクライアントの各スレッドを関連づける必要があります。

注意事項

クライアントをサーブレット,JSP,およびEJBとして実装する場合は,必ずこのクラスのメソッドを使用してください。

このクラスのメソッドを使用するクライアントと使用しないクライアントが混在すると,J2EEサーバ上でクライアントを実行するときに,トレースファイル,アプリケーションログ,および実行時オプションの出力先が動作定義ファイルの指定どおりにならないことがあります。

クラス定義
public final class Management 
extends java.lang.Object
パッケージ名
com.cosminexus.cws.management

Managementクラスが提供するメソッドを次に示します。

表13‒22 Managementクラスのメソッド一覧

メソッド

機能概要

initializeClient

クライアントの開始処理をします。

connectClientIDtoCurrentThread

クライアント識別子をスレッドに関連づけます。

disconnectClientIDtoCurrentThread

クライアント識別子とスレッドの関連づけを解除します。

finalizeClient

クライアントの終了処理をします。

〈この節の構成〉