1.1 マニュアルの説明,プレフィクスと名前空間URI
このマニュアルでは,SOAPおよびWSDLの技術を利用して開発し,ネットワーク上でサービスを提供するアプリケーションのことをSOAPアプリケーションと表記します。また,アプリケーションサーバが提供するSOAPアプリケーション開発用の機能をSOAPアプリケーション開発支援機能,SOAPアプリケーション実行用の環境をSOAP通信基盤と表記します。
- 注意
-
JAX-WS仕様に対応したWebサービスを開発する場合,SOAPアプリケーション開発支援機能およびSOAP通信基盤ではなく,JAX-WS機能(開発用のコマンドラインインタフェースと通信基盤)を使用します。
SOAPアプリケーション開発支援機能およびSOAP通信基盤と,JAX-WS機能の間に互換性はありません。JAX-WS機能を使用したWebサービスの開発方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド」を参照してください。
また,JAX-WS機能への切り替えに当たっての注意事項については,「1.6 JAX-WS仕様に対応したWebサービスを開発する場合の注意事項」を参照してください。
このマニュアルの対象となるSOAPアプリケーション開発支援機能,およびSOAP通信基盤は,アプリケーションサーバを構成する次のプログラムプロダクトで提供されています。
- SOAPアプリケーション開発支援機能(Component Container)
-
Developer
Service Architect
- SOAP通信基盤(Component Container)
-
Application Server
Service Platform
- SOAP通信基盤(Component Container Client)
-
Client
なお,Cosminexus 08-00からコネクションプーリングのデフォルト設定が無効になりました。コネクションプーリングを使用する場合,「7.4 コネクションプーリング」を参照し,その内容を十分に理解した上で使用してください。
このマニュアルで使用している表記について説明します。
- コーディング例で使用する記号
-
このマニュアルでは,次に示す記号を使用して,コーディング例を記述しています。
記号
意味
…
リーダ
記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返し複数個指定できます。
- (例)
-
値…では,「値を必要個指定する」ことを示します。
/* */
//
コメント文として扱うことを示します。
- (例)
-
//メッセージを送信する
- コマンドの形式で使用する記号
-
このマニュアルでは,次に示す記号を使用して,コマンドの形式を記述しています。
記号
意味
[ ]
この記号で囲まれている項目は,省略してもよいことを示します。
< >
この記号で囲まれている項目は,サービスロケーションやファイルなどの可変値を指定することを示します。
- Windowsの場合のフォルダとパスの表記
-
このマニュアルでは,Windows,AIX,およびLinuxで共通の内容の場合,Windowsの「フォルダ」を「ディレクトリ」と表記しています。また,「\」を「/」と表記しています。
Windowsの場合,「ディレクトリ」を「フォルダ」に,「/」を「\」に置き換えてお読みください。
- プレフィクスと名前空間URIの対応
-
このマニュアルで使用するプレフィクスと名前空間URIの対応を次に示します。特に断りがないかぎり,次のプレフィクスを使用します。
プレフィクス
名前空間URI
soap
http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/soap/
soapenc
http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/
soapenv
http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/
wsdl
http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/
wsi
http://ws-i.org/profiles/basic/1.1/xsd
xsd
http://www.w3.org/2001/XMLSchema
xsd2000
http://www.w3.org/2000/10/XMLSchema
xsi
http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance