Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービスセキュリティ構築ガイド


3.10.2 Webサービスの実装手順(SEI起点)

SEI(Service Endpoint Interface)を起点にJAX-WS機能でWebサービスを開発する場合の流れを次に示します。

  1. Webサービス実装クラスの作成

  2. Javaソースの生成

  3. DDの作成

  4. EARファイルの作成

  5. EARファイルのデプロイと開始

Webサービスセキュリティ機能を組み込むためには,開発ステップ1でWebサービスセキュリティハンドラを追加し,開発ステップ4で各種定義ファイルと設定ファイルを追加する必要があります。

注意事項

Webサービスセキュリティハンドラは,必ず単独で使用する必要があります。ほかのハンドラとの併用はできないため,注意してください。

〈この項の構成〉

(1) Webサービスセキュリティハンドラを追加する

Application Serverでは,ハンドラチェイン設定ファイルのテンプレート(cwsshandler.xml)を提供しています。Webサービスセキュリティ機能を組み込む場合は,テンプレートをコピーしてハンドラチェイン設定ファイルを作成してください。

Webサービス実装時,javax.jws.HandlerChainアノテーションでSEIをアノテートし,同アノテーションのfile要素に作成したハンドラチェイン設定ファイルを指定します。指定例は,「3.10.1(1) Webサービスセキュリティハンドラを追加する」を参照してください。

(2) Webサービスセキュリティ機能定義ファイル,Webサービスセキュリティ方針定義ファイル,ハンドラチェイン設定ファイルを追加する

Webサービスセキュリティ機能定義ファイル,Webサービスセキュリティ方針定義ファイル,およびハンドラチェイン設定ファイルは,すべてEARファイルに配置する必要があります。

Webサービスセキュリティ機能定義ファイルおよびWebサービスセキュリティ方針定義ファイルは,組み込みたいWebサービスセキュリティ機能の種類によって編集方法が異なります。編集方法については,目的に応じて「3.2 署名付与/検証機能を設定する」,「3.3 暗号化/復号化機能を設定する」,「3.4 認証機能を設定する」,または「3.5 メッセージに有効期限を設定する」を参照してください。配置方法については,「3.9.1(3) WARファイルを作成する」を参照してください。

ハンドラチェイン設定ファイルは,どのWebサービスセキュリティ機能を使用する場合も同じです。ハンドラチェイン設定ファイルの編集方法については「3.10.1(1) Webサービスセキュリティハンドラを追加する」を,配置方法についてはマニュアル「アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド」を参照してください。