Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド


39.1.3 期待した性能が出ない場合

プログラムは正常に動作しているのに,実行時の性能が期待どおりにならない場合があります。原因として,プログラムの問題のほかに,Webサーバやデータベースなどのコンポーネントの問題が考えられます。コンポーネントに問題がある場合は,性能解析トレース(PRF)を使用した調査が有効です。性能解析トレースを使用すれば,各レイヤの処理時間や,リクエストの状況などが解析できます。リクエストの流れを追って,どこで遅延が発生しているかを確認してください。

性能解析トレースを使用した調査方法については,「39.4.3 性能解析トレースによる性能解析方法」を参照してください。

各機能レイヤの処理時間の例を次の図に示します。

図39‒4 各機能レイヤの処理時間の例

[図データ]