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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド


10.1.2 共通定義ファイルの設定項目

共通定義ファイルを使用して,システム共通の動作定義を設定します。共通定義ファイルのファイル名,保存ディレクトリ名,および設定項目について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ファイル名

共通定義ファイルのファイル名を示します。

cjwconf.properties

(2) 保存先ディレクトリ

共通定義ファイルの保存先ディレクトリを示します。保存先ディレクトリは固定です。

<Application Serverのインストールディレクトリ>\jaxws\conf

(3) 設定項目

設定するキー名称と指定内容の一覧を次の表に示します。

表10‒1 共通定義ファイルの設定項目

項番

設定項目

キー名称

指定内容

デフォルト値

コンテキスト

1

稼働ログの出力レベル

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.message.level

稼働ログの出力レベルを指定します。

ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。

INFO

2

稼働ログの面数

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.message.file_num

稼働ログの面数を指定します。

数字(1〜16)を指定します。

2

3

稼働ログの容量

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.message.file_size

稼働ログの容量を指定します。

4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。

2097152

4

保守ログの出力

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.maintenance.level

保守ログを出力するかどうかを指定します。

ALLを指定した場合

保守ログが出力されます。

NONEを指定した場合

保守ログが出力されません。

ALL

5

保守ログの面数

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.maintenance.file_num

保守ログの面数を指定します。

1〜16の数字を指定します。

2

6

保守ログの容量

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.maintenance.file_size

保守ログの容量を指定します。

4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。

16777216

7

例外ログの出力レベル

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.exception.level

例外ログの出力レベルを指定します。ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。

INFO

8

例外ログの面数

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.exception.file_num

例外ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。

2

9

例外ログの容量

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.exception.file_size

例外ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。

16777216

10

通信ログの出力レベル

(Webサービスクライアント側)

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.client_dump

Webサービスクライアント側での通信ログの出力レベルを指定します。

NONEを指定した場合

Webサービスクライアントでは通信ログが出力されません。

ALLを指定した場合

Webサービスクライアントで送受信したメッセージが常に通信ログに出力されます。

HEADERを指定した場合

Webサービスクライアントで受信したメッセージのHTTPヘッダが常に通信ログに出力されます。

ERROR_HEADERを指定した場合

SOAPFaultを受信した場合に,受信したメッセージのHTTPヘッダが通信ログに出力されます。

注意事項

ALLを指定した場合,送受信するメッセージの長さによってはjava.lang.OutOfMemoryError例外が発生することがあります。その場合はJVMのヒープサイズを調整してください。

ERROR_HEADER

11

通信ログの出力レベル

(Webサービス側)

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.server_dump

Webサービス側での通信ログの出力レベルを指定します。

NONEを指定した場合

Webサービス側では通信ログが出力されません。

ALLを指定した場合

Webサービス側で送受信したメッセージが常に通信ログに出力されます。

HEADERを指定した場合

Webサービス側で受信したメッセージのHTTPヘッダが常に通信ログに出力されます。

ERROR_HEADER

SOAPFaultを送信する場合に,受信したメッセージのHTTPヘッダが通信ログに出力されます。

なお,受信時のメッセージを出力する場合は,HTTPのリクエスト情報も出力されます。

注意事項

ALLを指定した場合,送受信するメッセージの長さによってはjava.lang.OutOfMemoryError例外が発生することがあります。その場合はJavaVMのヒープサイズを調整してください。

ERROR_HEADER

12

通信ログの面数

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.file_num

通信ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。

2

13

通信ログの容量

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.file_size

通信ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。

16777216

14

通信ログの文字エンコーディング

com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.encoding

通信ログの文字エンコーディングを指定します。J2SE 6.0でサポートされている文字エンコーディングについては,J2SE 6.0のドキュメントを参照してください。

"DEFAULT"を指定した場合,通信ログの文字エンコーディングはデフォルトのプラットフォームエンコーディングとなります。

DEFAULT

15

稼働ログの出力レベル(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.message.level

cjwsimportコマンドの稼働ログの出力レベルを指定します。ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。

INFO

16

稼働ログの面数(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.message.file_num

cjwsimportコマンドの稼働ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。

2

17

稼働ログの容量(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.message.file_size

cjwsimportコマンドの稼働ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。

2097152

18

例外ログの出力レベル(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.exception.level

cjwsimportコマンドの例外ログの出力レベルを指定します。ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。

INFO

19

例外ログの面数(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.exception.file_num

cjwsimportコマンドの例外ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。

2

20

例外ログの容量(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.exception.file_size

cjwsimportコマンドの例外ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。

16777216

21

保守ログの出力(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.maintenance.level

cjwsimportコマンドの保守ログを出力するかどうかを指定します。

ALLを指定した場合

保守ログが出力されます。

NONEを指定した場合

保守ログが出力されません。

ALL

22

保守ログの面数(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.maintenance.file_num

cjwsimportコマンドの保守ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。

2

23

保守ログの容量(cjwsimport)

com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.maintenance.file_size

cjwsimportコマンドの保守ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。

16777216

24

SOAPActionがない場合の動作オプション

com.cosminexus.jaxws.fault_omit_soapaction

SOAPActionがない場合の動作オプションを指定します。

trueを指定した場合

SOAPActionヘッダがない場合,SOAPフォルトメッセージを返します。

falseを指定した場合

SOAPActionヘッダがない場合,SOAPActionヘッダの値が空文字として動作します。

true

25

クライアントソケットの接続タイムアウト値

com.cosminexus.jaxws.connect.timeout

クライアントソケットの接続タイムアウト値を指定します。

このプロパティで指定したタイムアウト値は,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

0〜2147483647の数字(単位:ミリ秒)を指定します。0を指定した場合,タイムアウトされません。

OSのTCP接続に関連する設定を変更している場合,OSの設定値が優先されることがあります。

60000

26

クライアントソケットの読み込みタイムアウト値

com.cosminexus.jaxws.request.timeout

クライアントソケットの読み込みタイムアウト値を指定します。

このプロパティで指定したタイムアウト値は,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

0〜2147483647の数字(単位:ミリ秒)を指定します。0を指定した場合,タイムアウトされません。

OSのTCP接続に関連する設定を変更している場合,OSの設定値が優先されることがあります。

300000

27

ベーシック認証のユーザID

javax.xml.ws.security.auth.username

HTTP接続で使用するベーシック認証のユーザIDを指定します。

このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

なし

28

ベーシック認証のパスワード

javax.xml.ws.security.auth.password

HTTP接続で使用するベーシック認証のパスワードを指定します。

このプロパティで指定したパスワードは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

javax.xml.ws.security.auth.usernameを指定していない場合,有効になりません。

なし

29

HTTPセッションの維持の有無

javax.xml.ws.session.maintain

HTTPセッションの維持の有無を指定します。HTTPセッションは同じポートオブジェクトを使用している範囲で維持されます。

trueの場合

セッションが維持されます。

falseの場合

セッションが維持されません。

false

30

ハンドラチェイン設定ファイルの厳密な検証

com.cosminexus.jaxws.validation.handlerchain.strict

ハンドラチェイン設定ファイルの検証を厳密に行うかどうかを指定します。ハンドラチェイン設定ファイルのjavaee:handler要素の子要素としてjavaee:handler-name要素が記述されていないとエラーになります。

false

31

HTTPリクエストに対するWSDLの発行

com.cosminexus.jaxws.security.publish_wsdl

WebサービスのURLに対して,クエリストリングが?wsdl,または?WSDLであるHTTP GETリクエストが送信された場合,そのWebサービスのWSDLを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合

WSDLが発行されます。

falseを指定した場合

WSDLが発行されないで,405 Method Not Allowedが返されます。

true

32

HTTPリクエストに対するWebサービスの情報表示

com.cosminexus.jaxws.security.display_webservice_info

Webサービスに対して,GETによるHTTPリクエストが到着したとき,レスポンスとして,Webサービスの情報を表示するかどうかを指定します。

trueを指定した場合

そのリクエストURLに対応するWebサービスの情報が表示されます。

falseを指定した場合

405 Method Not Allowedが返されます。

false

33

Webサービスで発生したJava例外の伝搬

com.cosminexus.jaxws.fault.SOAPFaultBuilder.captureStackTrace

Webサービスで発生したJava例外をWebサービスクライアントに伝搬するかどうかを指定します。

trueを指定した場合

例外が伝搬されます。

falseを指定した場合

例外が伝搬されません。

false

34

ログの出力先ディレクトリ

com.cosminexus.jaxws.tool.log.directory

cjwsimportコマンドが出力するログの出力先ディレクトリを指定します。

<Application Serverのインストールディレクトリ>/jaxws/logs

35

プロキシサーバの認証ユーザID

com.cosminexus.jaxws.http.proxyUser

プロキシサーバの認証ユーザIDを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合に,必要に応じて指定してください。

このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

なし

36

プロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワード

com.cosminexus.jaxws.http.proxyPassword

プロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワードを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合に,必要に応じて指定してください。

このプロパティで指定したパスワードは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

なし

37

SSLプロトコルによる接続で使用するプロキシサーバの認証ユーザID

com.cosminexus.jaxws.https.proxyUser

SSLプロトコルによる接続で使用する,プロキシサーバの認証ユーザIDを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合で,SSLプロトコルによる接続のときに,必要に応じて指定してください。

このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

なし

38

SSLプロトコルによる接続で使用するプロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワード

com.cosminexus.jaxws.https.proxyPassword

SSLプロトコルによる接続で使用する,プロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワードを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合で,SSLプロトコルによる接続のときに,必要に応じて指定してください。このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

なし

39

soap12:binding要素のtransport属性の指定

com.cosminexus.jaxws.publish_wsdl.soap12binding

SOAP1.2の場合に,クエリストリングが?wsdlまたは?WSDLであるHTTP GETリクエストで発行されたWSDLで,wsdl:binding要素の子要素であるsoap12:binding要素のtransport属性に,http://schemas.xmlsoap.org/soap/httpを設定するかどうかを指定します。

DEFAULT

soap12:binding/@transport属性値を

"http://www.w3.org/2003/05/soap/bindings/HTTP/"にします。

WSI_BP20_TRANSPORT

soap12:binding/@transport属性値を

"http://schemas.xmlsoap.org/soap/http"にします。

DEFAULT

40

SSL接続におけるホスト名検証の有無

com.cosminexus.xml.ws.client.http.HostnameVerificationProperty

WebサービスクライアントがSSLプロトコルによる接続を行う場合,次に示す検証を省略するかどうかを指定します。

検証内容:エンドポイントアドレスに含まれるホスト名と,証明書のホスト名が一致しているかどうか。

true

検証を省略します。

false

検証を省略しません。

このプロパティで指定したSSL接続におけるホスト名検証の有無は,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。

false

(凡例)

○:メッセージコンテキストとして設定できることを示します。

−:メッセージコンテキストとして設定できないことを示します。

注※

メッセージコンテキストへの指定が有効になるのはWebサービス呼び出し時だけで,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時には適用されません。

メタデータ取得時にベーシック認証の情報,またはSSL接続におけるホスト名検証の有無を設定する場合は,共通定義ファイルまたはプロセス別の定義ファイルに記述するか,別途WSDLをローカルマシンにダウンロードして使用してください(ローカルマシンにあるWSDLを使用する場合は,メタデータ取得時にリモートマシンへの接続が発生しません)。WSDLから別途インポートされるWSDLがある場合は,インポートされるWSDLもローカルマシン上にダウンロードしてください。

また,このプロパティにメッセージコンテキストでtrueまたはfalseを設定する場合は,java.lang.String型の文字列で設定してください。java.lang.String型の文字列以外で設定した場合の動作は保証されません。設定方法については,「19.2.5(2)(k) com.cosminexus.xml.ws.client.http.HostnameVerificationPropertyプロパティの設定方法」を参照してください。数字を設定する場合は,int型またはjava.lang.Integer型で設定してください。int型またはjava.lang.Integer型の数字以外で設定した場合の動作は保証されません。

(4) 設定を変更する場合

Webサービス側の設定を変更する場合

プロセス別の定義ファイルを使用していないすべてのJ2EEサーバを停止してから,共通定義ファイルの設定を変更してください。プロセス別の定義ファイルについては,「10.1.3 プロセス別の定義ファイルの設定」を参照してください。

ログ関連の設定を変更する場合,必要に応じてログを退避してから設定を変更してください。

Webサービスクライアント側の設定を変更する場合

すべてのJ2EEサーバ(WebサービスクライアントをJ2EEアプリケーションとした場合),またはすべてのJavaアプリケーションを停止してから,共通定義ファイルの設定を変更してください。

ログ関連の設定を変更する場合,必要に応じてログを退避してから設定を変更してください。