Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド


5.2.3 ejb-jar.xml編集時の注意事項

ここでは,ejb-jar.xml編集時の注意事項を説明します。

〈この項の構成〉

(1) DTDに従っていないejb-jar.xmlの取り扱い

必須項目の指定がない,または指定順序の不正などで,EJB-JARのDTD(ejb-jar_1_1.dtd,ejb-jar_2_0.dtd,ejb-jar_2_1.xsd,ejb-jar_3.0.xsd,およびejb-jar_3.1.xsd)に従っていないDDは,EJB-JARのインポート時にエラーとなり,インポートできません。インポートできない場合は,ejb-jar.xmlの設定を見直してください。

(2) CMPフィールドおよびCMRフィールドの命名規則

Entity BeanのCMPでは,アンダースコア(_)で始まるCMPフィールド名およびCMRフィールド名を指定できません。

(3) EJB QLでの2バイトコードの使用について

EJB QLでは2バイトコードを使用しないでください。

(4) セキュリティロールリファレンスの設定について

<security-role-ref>タグに含まれるrole-linkには,<security-role>タグに含まれるrole-nameで指定したロール名を指定します。

(5) クエリメソッドのタグを記述するときの注意事項

ejb-jar.xmlの<query-method>タグに含まれる<method-name>タグでは,「*(アスタリスク)」を記述できません。<query-method>タグに「*」を指定したejb-jar.xmlを含むEJB-JARは,インポートできません。

(6) アブストラクトスキーマ名の指定時の注意事項

<abstract-schema-name>タグは,同じファイルにあるほかの<abstract-schema-name>タグで指定する名称や,cmp-field,cmr-fieldで指定する名称と重複できません。また,<abstract-schema-name>タグにはEJB QLの予約語を使用できません。

(7) <display-name>タグ編集時の注意事項

<ejb-jar>タグに含まれる<display-name>タグは作業ディレクトリ中のファイル名として使用されます。作業ディレクトリのパス長がOSの上限に達しないように<display-name>タグを指定してください(デフォルトはEJB-JARファイル名を基に付けられます)。作業ディレクトリのパス長の見積もりについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録C.1 J2EEサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。

また,CMRを利用時,ejb-jar.xmlの<ejb-jar><enterprise-beans><entity><display-name>には,Java識別子に使用できる文字列を指定してください。

(8) <ejb-client-jar>タグの使用について

Developerでは,ejb-jar.xmlに記述するDDの<ejb-client-jar>タグの機能をサポートしていません。

(9) Relationshipの設定の注意事項

ejb-jar.xmlに<relationships>タグを設定する場合は,二つの<ejb-relationship-role>タグのどちらか一方に<cmr-field>タグを設定します。

(10) DD作成時の注意事項

各プロジェクトのDDではProcessing Instruction,XInclusion,および名前空間接頭辞を記述できません。記述しても,値が正しく読み込まれません。

(11) <ejb-jar><enterprise-beans><session><ejb-name>タグ編集時の注意事項

アプリケーション属性ファイルで,<hitachi-application-property><scheduling-unit>にBeanを設定していて,かつSession Bean属性ファイルの<hitachi-session-bean-property><runtime><scheduling><queue-name>を省略している場合,ejb-jar.xmlの<ejb-name>には,<queue-name>で指定可能な範囲の値を定義してください。