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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging


3.4.5 Reliable Messagingのプロパティ定義(永続版リソースアダプタの場合)

Reliable Messagingのプロパティを定義します。Reliable Messagingをデプロイしたあとでも実行できます。なお,設定済みのReliable Messagingのプロパティを変更する場合は,該当するReliable Messagingを停止した状態で実行してください。

Reliable Messagingがデータベースと接続するには,DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティを設定する必要があります。DB Connector for Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの設定については,「3.4.8 DB Connector for Reliable Messagingのプロパティ定義」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 編集する属性ファイル

Reliable Messagingで提供するConnector属性ファイルのテンプレートを任意のディレクトリにコピーして,コピーしたファイルを編集します。

Connector属性ファイルのテンプレートは,次のディレクトリに格納されています。

%HRMDIR%\conf\rm_prop.xml

なお,cjgetrespropコマンドによって取得したConnector属性ファイルを使用することもできます。

注意事項

テンプレートからコピーしたConnector属性ファイルにASCII文字以外を使用する場合は,次のどちらかの対処が必要です。

  • UTF-8形式で保存する。

  • 編集したファイルの文字エンコーディング形式に従って,ファイルの先頭行に次に示すencoding宣言を追加する。

    <?xml version="1.0" encoding="<文字エンコーディング>"?>

(2) 編集する属性設定項目

Reliable Messagingのプロパティ設定項目を次に示します。

(a) リソースアダプタの一般情報

設定できるReliable Messagingの一般情報属性(<outbound-resourceadapter>タグ)の設定項目を次に示します。

項目

必須

対応するタグ

トランザクションサポートのレベル

<transaction-support>

再認証のサポート有無

<reauthentication-support>

(凡例) ○:必須

注※ 必ずfalseを指定してください。

プロパティの設定項目の説明については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」を参照してください。

(b) コンフィグレーションプロパティ

Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目

対応するタグ

コンフィグレーションプロパティ名

<config-property-name>

コンフィグレーションプロパティのデータ型

<config-property-type>

コンフィグレーションプロパティの値

<config-property-value>

注※ コンフィグレーションプロパティの値をクリアする場合

<config-property-value>タグだけを指定して,値を指定しないでください。

<config-property-value>タグ自体が指定されていない場合は,そのプロパティの値は変更されないで,すでに設定されている値がそのまま有効になります。

定義するコンフィグレーションプロパティの数だけ上記の設定を繰り返してください。

Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの設定内容については,「6. コンフィグレーションプロパティ」を参照してください。

(c) 実行時プロパティ

Reliable Messagingの実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime> - <property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目

対応するタグ

プロパティ名

<property-name>

プロパティのデータ型

<property-type>

プロパティの値

<property-value>

定義するプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。

実行時プロパティ名(<property-name>)およびコネクションプールの動作と注意事項については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」のDB Connectorのプロパティ定義に関する内容を参照してください。

注意事項

ユーザ名およびコネクションプールに関する設定値は,Reliable MessagingとDB Connector for Reliable Messagingで同じ値を設定してください。

(3) コンフィグレーションプロパティの設定例

Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの設定例を示します。コンフィグレーションプロパティの各項目の詳細については,「6.2 Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの詳細説明」を参照してください。

表3‒4 Reliable Messagingのコンフィグレーションプロパティの設定例(永続版リソースアダプタの場合)

項番

プロパティ名

設定例

1

RMSystemName

<システム名>

2

RMLinkedDBConnectorName

<連携するDB Connectorの表示名>

3

QueueConfigFileName

指定しない

4

RMDeadMessageQueueName

<デッドメッセージキュー名>

5

RMWaitRestoration

true

6

RMStartTimeout

60

7

RMAssociateJDBCFlag

true

8

RMSweepTimerInterval

600

9

RMDeleteMessageImmediately

false

10

RMPassByReference

false

11

RMMaxDeliveryNum

10

12

RMMethodTraceLevel

1

13

RMLineTraceLevel

3

14

RMLogTraceFileNum

2

15

RMLogTraceFileSize

2097152

16

RMSHConnectFlag

false

17

RMSHPort※1

20351

18

RMSHRecoveryTimerInterval※1

60

19

RMTRConnectFlag

false

20

RMTRSendThreadNum※2

1

21

RMTRResendInterval1Num※2

6

22

RMTRResendInterval1※2

10

23

RMTRResendInterval2※2

600

24

RMTRResendTimerInterval※2

10

25

RMTRPendingNotifyInterval※2

600

26

RMTRTransferControlDir※2

<クライアント定義ファイルが格納されているディレクトリのパス>

27

RMAutoDeleteMessage

false

注※1

RMSHConnectFlagプロパティがfalseの場合,設定値は無視されます。

注※2

RMTRConnectFlagプロパティがfalseの場合,設定値は無視されます。