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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


8.2.10 maction.properties(Managementアクション実行用プロパティファイル)

〈この項の構成〉

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

Management Serverのプロパティファイルです。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

Managementイベントで通知されるメッセージIDに対応するManagementアクションを定義します。

(4) 指定できるキー

指定できるキーとその内容および指定を省略した場合のデフォルト値を次に示します。

キー名称

内容

分類

デフォルト値

maction.<ManagementアクションID>.command

Managementアクションとして実行するコマンドを絶対パスで指定します。※1

Managementアクションの定義

なし

maction.<ManagementアクションID>.timeout

実行するコマンドプロセスに対するタイムアウトを,0〜86400の整数(単位:秒)で指定します。

0を指定した場合は,タイムアウトしません。

Managementアクションの定義

10

maction.<ManagementアクションID>.timeout.forced_stop

タイムアウト発生時の,実行したコマンドプロセスに対する操作を指定します。

trueを指定した場合:

コマンドプロセスを強制終了します。

falseを指定した場合:

何もしません。

強制終了する場合,コマンドプロセスが作成したサブプロセスについては保証されません。

Managementアクションの定義

false

maction.<ManagementアクションID>.exclusive_time

Managementアクション実行開始後から,同一ManagementアクションIDのManagementアクションの実行を抑止する時間(単位:秒)を0〜86400の整数で指定します。

0を指定した場合,抑止しません。

Managementアクションの定義

0

maction.<ManagementアクションID>.max_executable_actions

同一ManagementアクションIDのManagementアクションの同時実行数の最大値を0〜1000の整数で指定します。

0を指定した場合,同時実行数を制限しません。

Managementアクションの定義

0

maction.message.<メッセージID>.mactions

Managementイベントで通知するメッセージIDに対するManagementアクションIDを指定します。英数字と区切り文字としてのコンマ(,)が使用できます。※2

複数指定する場合はコンマ(,)で区切ります。

指定したManagementアクションに対してコマンドが設定されていない場合,Managementアクションは実行されません。

メッセージIDとManagementアクションのマッピング

なし

maction.server.<論理サーバ名>.mactions

論理サーバに対応するManagementアクションIDを指定します。英数字と区切り文字としてのコンマ(,)が使用できます。※2

複数指定する場合はコンマ(,)で区切ります。

キー名称の<論理サーバ名>には,J2EEサーバ,J2EEサーバクラスタ,およびJ2EEサーバクラスタのメンバが指定できます。指定したManagementアクションに対してコマンドが設定されていない場合,Managementアクションは実行されません。

論理サーバとManagementアクションのマッピング

なし

maction.tier.<Webシステム名>.<物理ティア種別名>.mactions

物理ティアに対応するManagementアクションIDを指定します。英数字と区切り文字としてのコンマ(,)が使用できます。※2

複数指定する場合はコンマ(,)で区切ります。

指定したManagementアクションに対してコマンドが設定されていない場合,Managementアクションは実行されません。

論理サーバとManagementアクションのマッピング

なし

maction.unit.<Webシステム名>.<サービスユニット名>.mactions

サービスユニットに対応するManagementアクションIDを指定します。英数字と区切り文字としてのコンマ(,)が使用できます。※2

複数指定する場合はコンマ(,)で区切ります。

指定したManagementアクションに対してコマンドが設定されていない場合,Managementアクションは実行されません。

論理サーバとManagementアクションのマッピング

なし

maction.mevent.receiving_info.keep_size.max

Managementイベントの受信情報を保持する最大数を,0〜2147483647の整数で指定します。0を指定した場合,Managementイベント受信情報を保持しません。Managementイベント受信情報を保持することで,ネットワークの高負荷や障害によるManagementアクションの二重実行を防止することができます。Managementイベント受信情報保持数が最大数を超えた場合,保持している受信情報のうち最も古い受信情報を削除します。Managementイベント受信情報は,次の場合に破棄されます。

  • 任意のManagementイベント受信時に,Managementイベントの再送期限が過ぎた受信情報を破棄

  • Management Server停止時にすべての受信情報を破棄

Managementイベント受信時の設定

100

注※1

Managementアクションとして実行するコマンドはManagement Serverが実行します。また,Management Serverで設定された環境変数を引き継ぎます。

コマンドファイルのサンプルは,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「9.4.6 Managementアクション実行コマンドの設定」を参照してください。

注※2

コンマ(,)前後の空白文字は無視されます。

(5) 設定例

maction.propertiesファイルの内容を次に示します。

(6) 注意事項