Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


3.2.1 usrconf.cfg(バッチサーバ用オプション定義ファイル)

〈この項の構成〉

(1) 形式

次のようにキーを指定します。

<キー名称> = <値>
指定方法
  • 改行までが値になります。

  • #で始まる行はコメントとみなされます。

  • 値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。

  • 値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。

(例) <キー名称> = <値> #<コメント>

  • 実行時の文字エンコーディングと異なる文字エンコーディングでは記述できません。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

バッチサーバを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。

バッチサーバの稼働中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は次にバッチサーバを起動したときに反映されます。

(4) 指定できるキー

指定できるキーの概要とデフォルト値を次の表に示します。キーの詳細については,「2.2.2 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。なお,参照する場合は「J2EEサーバ」および「J2EEアプリケーション」を「バッチサーバ」および「バッチアプリケーション」と読み替えてください。

注意事項

ファイル内でマルチバイト文字を使用する場合は,次の個所で使用しているマルチバイト文字とエンコードを統一してください。

  • usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)

  • cjexecjobコマンド(バッチアプリケーション実行コマンド)の引数

  • バッチアプリケーションのソースコード(java.lang.System.outまたはjava.lang.System.err)

表3‒2 usrconf.cfgに指定できるキーとデフォルト値(バッチサーバ)

キー名称

概要

デフォルト値

add.jvm.arg

指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。

add.jvm.argで指定できるJavaVMのオプションについては,「14.1 JavaVM拡張オプションの一覧」および「14.5 Application Serverで指定できるJava HotSpot VMのオプション」を参照してください。

デフォルト値については「3.2.1(5) バッチサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値」を参照してください。

add.class.path

コンテナ拡張ライブラリ用のクラスパスを指定します。

スペースを含むパスを指定する場合,パスをダブルクォーテーション(")で囲む必要はありません。また,ダブルクォーテーションでの指定は有効となりません。

バッチアプリケーションクラスローダのクラスパスにJARを追加する場合は,バッチアプリケーション用オプション定義ファイルでadd.class.pathキーを指定してください。

なし

add.library.path

JNI用の共有ライブラリを指定します。コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合だけ指定します。

なし

batch.service.enabled

このキーは,手動で編集しないください。

cjsetupコマンドに-batchオプションを指定して実行した場合に,キーの値にtrueが表示されます。

true(-cjsetupコマンドに-batchオプションを指定して実行した場合)

cpp.library.version

プロセス内で使用するlibstdc++ライブラリのバージョンを指定します。なお,このキーは,Linux用です。

指定できる文字列を次に示します。

6:

libstdc++.so.6ライブラリを使用します。Red Hat Enterprise Linux以外のプラットフォームで設定しても無効です。

09-00以降では,設定できるのは「6」だけです。

6

ejb.public.directory

指定されたディレクトリをバッチサーバの作業ディレクトリとしてバッチサーバを起動します。

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/server/public

ejb.server.corefilenum(UNIX用)

バッチサーバ再起動時に残すcoreファイルの数を指定します。

1

ejb.server.log.directory

ログファイルの出力先ディレクトリを指定します。

ManagerやJ2EEサーバ,Webコンテナサーバ(互換機能)とログ出力先が,同じディレクトリにならないように注意してください。同じディレクトリを指定した場合,動作は保証されません。

  • Windowsの場合

    <製品の作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs

  • UNIXの場合

    <製品の作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs

ejb.server.log.mode

ログファイルの出力形態を指定します。

7

ejb.server.log.stdout.filesize

cjstdout.logファイルのサイズの上限値を指定します。

1048576

ejb.server.log.stderr.filesize

cjstderr.logファイルのサイズの上限値を指定します。

1048576

jvm.type

使用するJavaVMのタイプを指定します。

server

注※

cjstartsvコマンドまたはcjstartwebコマンド実行時,add.library.pathとOSの環境変数(LIBPATHなど)の両方が設定されている場合,add.library.pathの設定が優先されます。

(5) バッチサーバでのJavaVMオプションのデフォルト値

バッチサーバでのJava VMオプションのデフォルト値を示します。

(6) 注意事項