Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


18.3.1 DABroker Libraryのインストールおよび動作環境の設定(Windowsの場合)

ここでは,WindowsでDABroker Libraryを使用するためのインストールおよび動作環境の設定について説明します。

〈この項の構成〉

(1) インストール

製品のインストールには,インストーラを使用します。

なお,Windowsの場合には,すべての構成製品のインストールが終わると,再起動を促すダイアログが表示されます。ただし,DABroker Libraryの設定後にも再起動が必要になるため,DABroker Libraryの設定が終了したあとに再起動することをお勧めします。

DABroker Libraryをインストールしたあとは,システム環境変数Pathに<DABroker Libraryインストールディレクトリ>\libを設定し,システムを再起動する必要があります。なお,システム環境変数の設定,およびシステムの再起動を実施しないと,各ユティリティが使用できません。必ず実施してください。

(2) インストール後のDABroker Libraryのディレクトリ構成

Windowsの場合のインストール後のDABroker Libraryのディレクトリ構成を次の表に示します。これらのディレクトリは,<アプリケーションサーバのインストールディレクトリ>下に作成されます。

表18‒8 DABroker Libraryのディレクトリ構成(Windowsの場合)

ディレクトリ

説明

DAB

DABroker Libraryのインストールディレクトリです。

bin

ヘルプファイル格納用ディレクトリです。

lib

ライブラリ格納用ディレクトリです。

msg

メッセージファイル格納用ディレクトリです。

spool

トレースファイル,ログファイル格納用ディレクトリです。

dabcltrc

dabdump

db_access

tmp

作業ディレクトリです。

DABJ

DABroker LibraryのJDBCドライバのインストールディレクトリです。

(凡例)−:該当しません。

(3) DABroker Libraryの動作環境の設定(Windowsの場合)

DABroker Libraryの動作環境は,DABroker Libraryの環境設定ユティリティで設定します。

環境設定ユティリティにはオンラインヘルプがありますので,設定内容の詳細については,オンラインヘルプを参照してください。[スタート]メニューの[Cosminexus]−[DABrokerLibrary]−[ヘルプ]を選択すると,DABroker Libraryのオンラインヘルプが表示されます。

注※

プログラムフォルダ名を変更している場合,任意のプログラムフォルダから,選択してください。

また,環境設定ユティリティでは,トレース取得の設定ができます。DABroker Libraryで取得できるトレースについては,「18.6.5 DABroker Libraryで取得できるトレース」を参照してください。

ここでは,DABroker Libraryの動作環境の設定について説明します。

注意事項

DABroker Libraryの動作環境で設定する各ディレクトリには,ネットワークドライブを指定しないでください。

(a) DABroker Libraryの動作環境の設定手順

DABroker Libraryの動作環境の設定手順を次に示します。

  1. 環境変数を設定します。

    システム環境変数のPATHに「<アプリケーションサーバのインストールディレクトリ>\DAB\lib」を設定してください。設定されていない場合,環境設定ユティリティは起動できません。

  2. [スタート]メニューの[Cosminexus]−[DABrokerLibrary]−[環境設定]を選択します。

    [DABroker動作環境設定]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  3. [DABroker動作環境設定]ダイアログで必要事項を設定して,[適用]ボタンをクリックします。

    [DABroker動作環境設定]ダイアログには次の三つのタブがあります。

    • [共通設定]タブ

    • [リモートアクセス設定]タブ

    • [for C++設定]タブ

    各タブの設定内容については,以降で説明します。

  4. [DABroker動作環境設定]ダイアログでの必要事項の設定が終わったら,[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

  5. システムを再起動します。

(b) [共通設定]タブの設定内容

ここでは,[共通設定]タブの設定内容について説明します。DABroker Libraryを使用する場合の[共通設定]タブの設定内容を次に示します。

  1. 「作業ディレクトリ」に,作業ディレクトリ(例:「C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥DAB¥tmp」)が表示されていることを確認します。

  2. 「使用するORACLEのバージョン」に,Oracleのバージョン(例:ORACLE9i)を指定します。

  3. 拡張データベースアクセストレースを取得する場合は,[拡張データベースアクセストレースを取得する]チェックボックスをチェックします。

  4. 拡張データベースアクセストレースを取得する場合は,[データベースアクセストレース設定]ボタンをクリックします。

    [アクセストレース設定]ダイアログが表示されます。

  5. [アクセストレース設定]ダイアログで,取得しない情報の項目のチェックを外して,[OK]ボタンをクリックします。

    [DABroker動作環境設定]ダイアログに戻ります。

  6. XAトレースを取得する場合は,[XAトレースを取得する]チェックボックスをチェックします。

  7. [適用]ボタンをクリックします。

(c) [リモートアクセス設定]タブの設定内容

ここでは,[リモートアクセス設定]タブの設定内容について説明します。DABroker Libraryを使用する場合の[リモートアクセス設定]タブの設定内容を次に示します。

  1. 次の項目を設定します。

    • HiRDBのBLOB型データ受取バッファサイズ

    • ORACLEのLONG型データ受取バッファサイズ

    • 漢字コードセット

  2. [適用]ボタンをクリックします。

(d) [for C++設定]タブの設定内容

ここでは,[for C++設定]タブの設定内容について説明します。DABroker Libraryがインストールされている環境で,DABroker for C++をインストールし,DABroker for C++を使用してデータベースにアクセスする場合の設定です。

[for C++設定]タブでは,DABroker for C++を使用して開発したJ2EEアプリケーションからのアクセスでエラーが発生した場合の,DABroker for C++のイベントトレースの取得について設定します。エラーが発生した場合にイベントトレースを取得しておくことで,トレースを参照してエラーに対処できるようになります。

DABroker Libraryを使用する場合の[for C++設定]タブの設定内容を次に示します。

  1. イベントトレースの取得の有無,取得する場合のトレース取得サイズやトレース取得レベルを設定します。

  2. 取得するトレースの種別を設定します。

  3. [適用]ボタンをクリックします。

DABroker for C++のイベントトレースの詳細については,マニュアル「DABroker for C++」を参照してください。

(e) 環境設定ユティリティとファイルとの対応

環境設定ユティリティで設定した内容は,DABroker Library動作環境定義ファイルに反映されます。環境設定ユティリティとDABroker Library動作環境定義ファイルの対応を次の表に示します。

表18‒9 環境設定ユティリティとDABroker Library動作環境定義ファイルの対応

環境設定ユティリティ

DABroker Library動作環境定義ファイルの項目名

タブ名

項目名

[共通設定]タブ

作業ディレクトリ

DABTMP

データベースアクセス処理終了待ちタイムアウト

DABDBA_TIMEOUT

表検索カラム数

DABSELECTCOLCNT

更新・検索条件カラム数

DABSELECTINFCNT

ログファイルサイズ[dabsv.log]

DABSVLOGSIZE

使用するORACLEのバージョン

DABORACLE_TYPE

HiRDBのディクショナリ表のデータ属性

DABSQL_HiRDB_DICTIONARY_DATATYPE

HiRDB環境変数区切り文字

DAB_HIRDB_DBINF_ESC

拡張データベースアクセストレースを取得する

DABEXSQL_TRC_LINE

トレースファイルサイズ

XAトレースを取得する

DABXA_LOG_ERROR

[リモートアクセス設定]タブ

HiRDBのBLOB型データ受取バッファサイズ

DABHIRDBA_BLOBBUFSIZE

ORACLEのLONG型データ受取バッファサイズ

DABORADBA_LONGBUFSIZE

漢字コードセット

DABLANGMODE

[for C++設定]タブ

DABroker for C++のトレース取得サイズ

DABCPP_EVTTRC_SIZE

DABroker for C++のトレース取得レベル

DABCPP_EVTTRC_LEVEL

DABroker for C++のトレース取得種別

DABCPP_EVTTRC_nn

環境設定ユティリティの[アクセストレース設定]ダイアログの項目とDABroker Library動作環境定義ファイルの対応を次の表に示します。

表18‒10 [アクセストレース設定]ダイアログの項目とDABroker Library動作環境定義ファイルの対応

項目名(アクセストレースの種類)

DABroker Library動作環境定義ファイルの項目名

CANCEL

DABSQL_TRC_CANCEL

CLOSE

DABSQL_TRC_CLOSE

COMMIT

DABSQL_TRC_COMMIT

CONNECT

DABSQL_TRC_CONNECT

DECLARE

DABSQL_TRC_DECLARE

DESCRIBE

DABSQL_TRC_DESCRIBE

DISCONNECT

DABSQL_TRC_DISCONNECT

EXECUTE

DABSQL_TRC_EXECUTE

FETCH

DABSQL_TRC_FETCH

LOGGING

DABSQL_TRC_LOGGING

LOGLESS

DABSQL_TRC_LOGLESS

PREPARE

DABSQL_TRC_PREPARE

ROLLBACK

DABSQL_TRC_ROLLBACK

OPEN

DABSQL_TRC_OPEN

AUTO_COMMIT_OFF

DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_OFF

AUTO_COMMIT_ON

DABSQL_TRC_AUTO_COMMIT_ON

ATTACH

DABSQL_TRC_ATTACH

ATTRGET

DABSQL_TRC_ATTRGET

ATTRSET

DABSQL_TRC_ATTRSET

BIND

DABSQL_TRC_BIND

CHARFORM

DABSQL_TRC_CHARFORM

CHARID

DABSQL_TRC_CHARID

DEFINE

DABSQL_TRC_DEFINE

DESALLOC

DABSQL_TRC_DESALLOC

DESCANY

DABSQL_TRC_DESCANY

DESFREE

DABSQL_TRC_DESFREE

DETACH

DABSQL_TRC_DETACH

ENVCREATE

DABSQL_TRC_ENVCREATE

ERRGET

DABSQL_TRC_ERRGET

GETPIECE

DABSQL_TRC_GETPIECE

HDLALLOC

DABSQL_TRC_HDLALLOC

HDLFREE

DABSQL_TRC_HDLFREE

LOBCLOSE

DABSQL_TRC_LOBCLOSE

LOBLEN

DABSQL_TRC_LOBLEN

LOBOPEN

DABSQL_TRC_LOBOPEN

LOBREAD

DABSQL_TRC_LOBREAD

LOBWRITE

DABSQL_TRC_LOBWRITE

PARAMGET

DABSQL_TRC_PARAMGET

SESBEGIN

DABSQL_TRC_SESBEGIN

SESEND

DABSQL_TRC_SESEND

SETPIECE

DABSQL_TRC_SETPIECE

GETDIAG

DABSQL_TRC_GETDIAG

GET_INFO

DABSQL_TRC_GET_INFO

SET_INFO

DABSQL_TRC_SET_INFO

EXECUTE_DIRECT

DABSQL_TRC_EXECUTE_DIRECT

DABroker Library動作環境定義ファイルについては,「18.24.1 DABroker Library動作環境定義ファイル」を参照してください。

(4) データベース接続のための設定

DABroker Libraryがインストールされている環境で,DABroker for C++をインストールし,DABroker for C++を使用してデータベースに接続する場合には,接続先データベースの定義が必要です。

DABroker for C++を使用してデータベースに接続する場合は,接続先データベース定義ユティリティで設定したデータベース種別名,およびデータベース名を使用してデータベースにアクセスします。接続先データベース定義ユティリティで設定した情報を使用すると,接続条件などが変更されてもアプリケーションを変更する必要がありません。ただし,OTS機能,またはJTS機能を使用する場合は,接続先データベース定義ユティリティで設定した情報を使用できません。

(a) 接続先データベース定義の設定

接続先データベース定義ユティリティは,プログラムフォルダに登録された「DABroker接続先データベース定義」から起動します。「DABroker接続先データベース定義」は,すべてのユーザが操作できます。

接続先データベース定義ユティリティで設定した内容は,接続先データベース定義ファイル(<DABroker Library運用ディレクトリ>\conf\dabenv)に出力されます。なお,DABroker Library運用ディレクトリは,DABroker Libraryのインストールディレクトリ(<アプリケーションサーバのインストールディレクトリ>\DAB)です。

接続先データベース定義の設定手順を次に示します。

  1. プログラムフォルダに登録された[接続先データベース定義]を起動します。

    [DABroker接続先データベース定義]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  2. 使用するデータベースの製品名が記載されたタブを選択し,接続情報を設定します。

    次の情報を定義します。

    • データベース種別名

      使用するデータベースに対して付ける任意の名称です。

    • データベース名

      データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意の名称です。

    • データベース名のグループに定義する情報

      データベース名のグループに定義する情報は,データベースごとに異なります。詳細については,「18.3.1(4)(b) データベース名のグループに定義する情報」を参照してください。

  3. [接続先データベース定義]ダイアログでの必要事項の設定が終わったら,[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

なお,[接続先データベース定義]ダイアログで設定する,データベース種別名,データベース名,およびデータベース名のグループに定義する情報は,次のような親子関係になります。

[図データ]

この例で示すように,データベース名は,同一データベース種別名に対して,複数定義できます。例えば,ホスト名が異なる二つのHiRDBを,一つのデータベース種別として定義し,アプリケーションでは,データベース名でホストの異なるHiRDBを使い分けられます。このような場合の[接続先データベース定義]ダイアログでの設定方法を次に示します。

  • データベース種別名,データベース名を新規登録する場合

    設定後,[追加]ボタンを選択します。

  • 同一データベース種別名に対して,別のデータベース名を登録する場合

    設定後,[追加]ボタンを選択します。

  • 登録されている情報を変更する場合

    登録内容を変更したあと,[追加]ボタンを選択します。

  • データベース種別名またはデータベース名を削除する場合

    削除するデータベース種別またはデータベース名を選択して[削除]ボタンを選択してください。

(b) データベース名のグループに定義する情報

データベース名のグループに定義する情報について,データベースごとに説明します。

  • HiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合

    HiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合に,データベース名のグループに定義する情報を次の表に示します。

    表18‒11 データベース名のグループに定義する情報(HiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合)

    設定項目名

    指定内容

    データベース種別名

    使用するデータベースに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。

    • 接続先データベース定義ユティリティ内でユニークな名称にしてください。

    • 23文字まで指定できます。2バイト文字,半角カタカナ文字は使用しないでください。

    データベース名

    データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。

    • 同一データベース種別名内でユニークな名称にしてください。

    • 23文字まで指定できます。2バイト文字,半角カタカナ文字は使用しないでください。

    接続先ホスト名(DBHOST)

    HiRDBのホスト名を指定します。

    接続先ポート番号(DBNAME)

    ポート番号を指定します。

    ユーザID(USERID)

    接続ユーザIDを指定します。

    パスワード(PASSWD)

    パスワードを指定します。

    環境変数

    HiRDBクライアントへ渡す環境変数を指定します。設定規則を次に示します。

    • 1,024文字まで指定できます。2バイト文字,および半角カタカナ文字は使用しないでください。

    • 各環境変数の先頭に,必ず区切り文字(@)を記述してください。

    • PDHOST(ホスト名称,またはIPアドレス),およびPDNAMEPORT(接続するポート番号)は,必ず先頭か末尾で指定してください。

    • PDHOST,およびPDNAMEPORTは,重複して指定しないでください。PDHOST,およびPDNAMEPORT以外の環境変数は,DABroker Libraryで設定した値をそのまま使えます。

    • DABroker Libraryでは,指定した環境変数の妥当性はチェックしません。

    環境変数グループ

    HiRDBクライアントへ渡す環境変数グループ名を指定します。設定規則を次に示します。

    • 30文字まで指定できます。2バイト文字,および半角カタカナ文字は使用しないでください。

    • DABroker Libraryでは,指定した環境変数グループが有効かどうかはチェックしません。

    注※

    J2EEアプリケーションでユーザIDとパスワードを指定していない場合は,ここで指定したユーザID,パスワードを使用してデータベースにアクセスします。DABroker Libraryでは,接続先データベース定義ファイルの出力時にパスワードを暗号化していないため,パスワードはJ2EEアプリケーション側で指定するようにしてください。

    なお,接続先データベース定義ユティリティで複数定義したデータベース種別名がユニークでも,実際のデータベース種別が同じ場合,同じプログラムから同時に接続できません。

  • Oracleを使用する場合

    Oracleを使用する場合に,データベース名のグループに定義する情報を次の表に示します。

    表18‒12 データベース名のグループに定義する情報(Oracleを使用する場合)

    設定項目名

    指定内容

    データベース種別名

    使用するデータベースに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。

    • 接続先データベース定義ユティリティ内でユニークな名称にしてください。

    • 23文字まで指定できます。2バイト文字,半角カタカナ文字は使用しないでください。

    データベース名

    データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。

    • 同一データベース種別名内でユニークな名称にしてください。

    • 23文字まで指定できます。2バイト文字,半角カタカナ文字は使用しないでください。

    リスナー名(DBNAME)

    SQL*NET経由でアクセスするOracleのリスナー名称を指定します。ただし,リモートアクセスしない場合は省略します。

    ユーザID(USERID)

    接続ユーザIDを指定します。

    パスワード(PASSWD)

    パスワードを指定します。

    注※

    J2EEアプリケーションでユーザIDとパスワードを指定していない場合は,ここで指定したユーザID,パスワードを使用してデータベースにアクセスします。DABroker Libraryでは,接続先データベース定義ファイルの出力時にパスワードを暗号化していないため,パスワードはJ2EEアプリケーション側で指定するようにしてください。

    なお,接続先データベース定義ユティリティで複数定義したデータベース種別名がユニークでも,実際のデータベース種別が同じ場合,同じプログラムから同時に接続できません。

(5) J2EEアプリケーション運用のための設定

J2EEアプリケーションを運用する前に,次の設定をしてください。

(a) J2EEアプリケーションの組み込み

DABroker Libraryが組み込まれたサーバにJ2EEアプリケーションを格納します。また,次に示すクラスパスを指定します。

  • <アプリケーションサーバのインストールディレクトリ>\DABJ\JdbcDbpsv.jar

  • <アプリケーションサーバのインストールディレクトリ>\DABJ\JdbcDbpsvEx.jar

    注※

    DABroker LibraryでJDBC2.0拡張機能を使用する場合に,このパスを指定してください。

ここでは,例として,「<アプリケーションサーバのインストールディレクトリ>\DABJ\JdbcDbpsvEx.jar」をクラスパスとして指定します。

簡易構築定義ファイルでは,物理ティアの定義(<tier>タグの定義)のJ2EEサーバの定義で,<configuration>タグにクラスパスの設定を追加します。なお,指定するパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3.2 簡易構築定義ファイルの指定内容」を参照してください。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<model-definition xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/ModelDefinition-2.5">
  <!-- Webシステムの属性定義 -->
  <web-system>
    <name>MyWebSystem</name>
      :
    <!-- 物理ティア(combined-tier)の定義 -->
    <tier>
      <tier-type>combined-tier</tier-type>
      <!-- J2EEアプリケーションの組み込みの設定 -->
      <configuration>
        <logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type>
        <param>
           <param-name>add.class.path</param-name>
           <param-value><アプリケーションサーバのインストールディレクトリ>\DABJ\JdbcDbpsvEx.jar</param-value>
        </param>
      </configuration>
    </tier>
      :
  </web-system>
  <host>
    :
</model-definition>

注 背景色付きの太字の部分が編集部分です。

(b) J2EEアプリケーションのインタフェースの定義

J2EEアプリケーションのインタフェースを定義します。

(c) サーバで動作するJ2EEアプリケーションの動作環境の設定

DABroker Libraryでは,JNIを使ってDABrokerの提供するネイティブライブラリを使用します。DABroker Libraryをサーバで動作するJavaアプリケーションとして動作させるときは,次の設定が必要です。

  • ネイティブライブラリの動作環境の設定

  • データベースクライアントライブラリの動作環境の設定

  • ネイティブライブラリの動作環境の設定

    ネイティブライブラリはJDBCドライバを実行する(呼び出す)プロセス上で読み込まれて動作するので,ネイティブライブラリ実行のための動作環境を設定する必要があります。

    設定内容

    システム環境変数のPATHに「<DABroker Library運用ディレクトリ>\lib」を設定します。

  • データベースクライアントライブラリの動作環境の設定

    ネイティブライブラリは,データベースにアクセスする場合に,各データベースが提供するクライアントライブラリを呼び出します。データベースクライアントライブラリの動作環境の設定を次に示します。

    1. データベースライブラリのパスを設定します。

      特別な設定は必要ありません。ただし,接続するデータベースによっては動作環境の設定が必要な場合があります。詳細については,接続するデータベースのマニュアルなどを参照してください。

      PATHに,次の値を設定します。

      ・HiRDB,またはXDM/RD E2の場合:HiRDBクライアントライブラリのパス名

      ・Oracleの場合:Oracleライブラリ(libclntsh)のパス名

    2. データベースの提供する環境変数を設定します。

      JDBCドライバを実行する(呼び出す)プロセス上で有効な環境変数として,各データベースの提供する環境変数を設定する必要があります。

      詳細については,「18.3.3 データベースの設定」,接続するデータベースのマニュアルなどを参照してください。