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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


8.21.2 性能面での障害発生

特定の処理に時間が掛かっているなど,性能面で障害が発生した場合の解析手順を説明します。性能面で問題が発生するタイミングは,アプリケーション起動時またはアプリケーションの実行時が考えられます。

アプリケーションの起動時に性能面で問題がある場合には,保守員に連絡してください。アプリケーションの実行時に性能面で問題がある場合には,次に示す手順で問題の個所を特定してください。

  1. PRFトレースを確認する。

    PRFトレースの内容から処理に時間が掛かっている個所を特定します。ユーザ実装個所とCJPAプロバイダのどちらに障害の原因があるかを特定します。ユーザ実装個所に問題がある場合にはアプリケーションを修正するなどの対処を実施してください。CJPAプロバイダの内部処理で処理に時間が掛かっている場合には保守員に連絡してください。

  2. 稼働ログを確認する。

    発行したSQLを確認したい場合には,稼働ログを確認します。

    例えば,次に示す場合などに該当するかどうかは,発行しているSQLを参照することで確認できます。

    • 継承戦略にJOINEDを利用したため,エンティティの読み込みでJOIN操作が多発している。

    • コレクションで管理しているエンティティを操作したため,その延長で各要素に対してSELECTが発生している。

なお,CJPAプロバイダで出力される稼働ログについては,「15.1.1 CJPAプロバイダの稼働ログ」を参照してください。