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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


6.4.1 リクエスト処理スレッド数の制御の概要

インプロセスHTTPサーバでは,起動時にリクエスト処理スレッドを作成したあと,リクエスト処理スレッドの状態,およびスレッド数を定期的に監視します。インプロセスHTTPサーバにリクエストが集中している場合は,リクエスト処理スレッドを追加して十分な予備スレッドをプールしておき,リクエストが少ない場合は余分にプールしている予備スレッドを削除します。

リクエスト処理スレッド数の制御は次のように実行します。

  1. J2EEサーバ起動時に,指定した数分のリクエスト処理スレッドを作成します。

  2. J2EEサーバの稼働中はリクエスト処理スレッド数を監視します。

  3. 監視のタイミングで,予備スレッド数が指定した最小値より少ない場合は,リクエスト処理スレッドを追加して予備スレッドとしてプールします。また,予備スレッド数が指定した最大値より多い場合は,余分な予備スレッドを削除します。

    なお,J2EEサーバ起動時に作成したスレッド数を維持することもできます。起動時に作成したスレッド数を維持する場合,リクエスト処理スレッドと予備スレッドの総数が起動時に作成したスレッド数以下の場合,予備スレッド数が最大値を超えていても予備スレッドは削除されません。例えば,起動時に作成したスレッド数が8で,予備スレッド数の最大値が5の場合,リクエスト処理スレッドが2で,予備スレッド数が6のときは,予備スレッドは削除されません。

次に,リクエスト処理スレッド数の遷移について,例を使用して説明します。