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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


19.4.5 アプリケーションサーバの設定

アプリケーションサーバの設定では,運用管理ポータル,クラスタアドミニストレータなどを使用してアプリケーションサーバをクラスタ構成に配置します。また,論理サーバをセットアップして設定情報を配布し,J2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。アプリケーションサーバの設定手順を次に示します。

  1. 各実行系ノードで,各リソースグループをオンラインにします。

    Node1のGroup1,Node2のGroup2,Node3のGroup3,およびNode4のGroup4をオンラインにします。

  2. 運用管理ポータルで,各実行系のJ2EEサーバをセットアップします。

    「運用管理ドメインの構成定義」の[セットアップ]画面で,J2EEサーバをセットアップします。運用管理ポータルでの操作手順および画面の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。

  3. 運用管理ポータルで,J2EEサーバに設定した情報を実行系ノードに配布します。

    「論理サーバの環境設定」の[設定情報の配布]画面で,J2EEサーバに設定した情報を各実行系に配布します。

  4. サーバ管理コマンドを使用して,各実行系のアプリケーションサーバのJ2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。また,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを設定および開始します。

    J2EEアプリケーションの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.29 業務アプリケーションを設定して開始する(CUI利用時)」,リソースアダプタの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の次の個所を参照してください。

    また,サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。

    なお,J2EEサーバおよびその前提プロセスを起動してからサーバ管理コマンドを実行してください。また,サーバ管理コマンドでの操作が終わったら,サーバ管理コマンドを停止してください。

  5. クラスタアドミニストレータで,各リソースグループに対して「グループの移動」を実行して系を切り替え,リソースの所有者を待機系ノード(NodeR)に変更します。

  6. サーバ管理コマンドを使用して,待機系のアプリケーションサーバにリソースアダプタをインポートします。

    待機系のJ2EEサーバには,実行系の各J2EEサーバで使用しているリソースアダプタと同じ設定のリソースアダプタをインポートしてください。

    ただし,待機系のJ2EEサーバに定義するリソースアダプタでは,コネクションプーリング機能を使用する必要はありません。サーバ管理コマンドで設定するコネクションの最小値と最大値には0を指定してください。

  7. クラスタアドミニストレータで,各リソースグループに対して「グループの移動」を実行して系を切り替え,リソースの所有者を各実行系ノードに戻します。