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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


18.7.3 相互系切り替えシステムで計画的に系を切り替える場合の起動と停止

相互系切り替えシステムでトラブル発生時以外の場合に,実行系と待機系を計画的に切り替えるときの手順について説明します。系を切り替えるときには,待機系の仮想ホストが待機状態になっている必要があります。

ここでは,仮想ホスト1および仮想ホスト2の実行系と待機系を計画的に切り替える場合の手順について説明します。なお,現用系のホストが実行系として起動されていることを前提にして説明します。

参考

相互系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止の手順については,「18.7.4 相互系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 仮想ホスト1を計画的に系切り替えする場合

仮想ホスト1を計画的に系切り替えする場合の手順を次に示します。

  1. アプリケーションサーバ1でmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。

    # monswap AP1

    これによって,次の図に示すように,アプリケーションサーバ1の実行系1(仮想ホスト1)が待機系の仮想ホストに切り替わり,アプリケーションサーバ2の待機系1(仮想ホスト1)が実行系の仮想ホストに切り替わります。

    [図データ]

  2. 通常運用の実行系と待機系の状態に戻す場合,アプリケーションサーバ2でmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。

    # monswap AP1

    これによって,次の図に示すように,アプリケーションサーバ2の実行系1(仮想ホスト1)が待機系の仮想ホストに切り替わり,アプリケーションサーバ1の待機系1(仮想ホスト1)が実行系の仮想ホストに切り替わります。これで,通常運用の実行系と待機系の状態に戻ります。

    [図データ]

(2) 仮想ホスト2を計画的に系切り替えする場合

仮想ホスト2を計画的に系切り替えする場合の手順を次に示します。

  1. アプリケーションサーバ2でmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。

    # monswap AP2

    これによって,次の図に示すように,アプリケーションサーバ2の実行系2(仮想ホスト2)が待機系の仮想ホストに切り替わり,アプリケーションサーバ1の待機系2(仮想ホスト2)が実行系の仮想ホストに切り替わります。

    [図データ]

  2. 通常運用の実行系と待機系の状態に戻す場合,アプリケーションサーバ1でmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。

    # monswap AP2

    これによって,次の図に示すように,アプリケーションサーバ1の実行系2(仮想ホスト2)が待機系の仮想ホストに切り替わり,アプリケーションサーバ2の待機系2(仮想ホスト2)が実行系の仮想ホストに切り替わります。これで,通常運用の実行系と待機系の状態に戻ります。

    [図データ]