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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


17.8 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムの起動と停止(Windowsの場合)

この節では,アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムを利用する場合の,システムの起動と停止の手順について説明します。稼働開始後にJ2EEサーバ,またはバッチサーバをメンテナンスするときの,起動と停止の手順についても説明します。

アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムでは,クラスタサービスを使用します。クラスタサービスの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

1:1系切り替えシステムを利用して運用する場合は,あらかじめ現用系と予備系の2種類のホストの用意や,クラスタサービスの対象となる運用管理エージェントを監視・起動・停止するスクリプトの登録など,必要な環境設定をしておく必要があります。設定方法については,「17.4 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムの設定(Windowsの場合)」を参照してください。

なお,この節では,手順内で計画的な系切り替えを実行する前には,現用系ホストが実行系ホストとして起動されていることを前提にして説明します。

注意事項

運用管理エージェントのダウンによって系切り替えが発生した場合,運用管理エージェントのダウンしたホストには各論理サーバのプロセスが残っている場合があります。プロセスが残っていると系の切り戻しが発生した時に,論理サーバの起動ができなくなってしまうため,系の切り戻しが発生する前にすべてのプロセスを停止させる必要があります。また,そのほかに,業務が正しく開始されるための作業をあらかじめ実施しておいてください。

ポイント

1:1系切り替えシステムを利用する場合,Management Serverは運用管理サーバで起動します。なお,個々のアプリケーションサーバのホストでは,運用管理エージェントをOS起動と同時に起動する設定にしないでください。

〈この節の構成〉