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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


17.5.4 現用系から予備系へのManagement Serverの設定情報のコピー

現用系と予備系を同じ環境にするために,現用系でのManagement Serverに関する設定情報を予備系にコピーします。Management Serverの設定情報の退避/回復コマンドを使用して,現用系で設定したManagement Serverの各種定義ファイル,Management Serverに登録したJ2EEアプリケーションやリソースアダプタなどを,現用系から予備系にコピーしてください。

〈この項の構成〉

(1) Management Serverの設定情報のコピー手順

Management Serverの設定情報のコピー手順を次に示します。

  1. 現用系で,mstrexportコマンドを実行します。

    mstrexportコマンドでは,mstrexportコマンドの実行対象となる現用系のManagement Serverの設定情報を収集し,収集した情報をZIP形式のファイルに保存します。mstrexportコマンドの引数には,保存するZIP形式のファイルのファイル名を指定してください。

    • コマンドの格納場所

      <Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin

    • 実行例

      mstrexport C:\work\mstruct.zip

    なお,mstrexportコマンドは,mstrexportコマンドの実行対象となるManagement Serverの起動,停止に関係なく実行できます。

  2. 手順1.で保存されたZIP形式のファイルを,現用系から予備系にコピーします。

  3. 予備系で,mstrimportコマンドを実行します。

    mstrimportコマンドでは,コピーしてきたZIP形式のファイルを,コマンドの実行対象となる予備系のManagement Serverに展開します。これによって,現用系のManagement Serverと予備系のManagement Serverを同じ設定にできます。

    mstrimportコマンドの引数には,コピーしてきたZIP形式のファイルのファイル名を指定してください。

    • コマンドの格納場所

      <Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin

    • 実行例

      mstrimport D:\recovery\mstruct.zip

    なお,mstrimportコマンドは,mstrimportコマンドの実行対象のManagement Serverが停止している場合だけ実行できます。

コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mstrexport(Management Server管理ファイルの退避)」およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mstrimport(Management Server管理ファイルの回復)」を参照してください。

(2) 収集対象のファイルの定義

mstrexportコマンドの引数として,mstrexportコマンドの収集対象を記述するファイル(Management Server管理ファイル用退避対象定義ファイル)を指定できます。

実行例

mstrexport c:\work\mstruct.zip "C:\Documents and Settings\MyUser\filelist.txt"

mstrexportコマンドでは,デフォルトの状態で,Management Serverの各種定義ファイル,Management Serverに登録したJ2EEアプリケーションやリソースアダプタなど,Management Serverでのシステム構築・運用に必要な情報が収集できます。これらの情報に加えて,ユーザ作成のコマンドなどもmstrexportコマンドでの収集対象に追加したい場合には,収集対象とするファイルの絶対パスをManagement Server管理ファイル用退避対象定義ファイルに記述してください。

ファイルの記述例

${cosminexus.home}/manager/apps/MyApp.ear

D:/home/confdir/message1.conf

ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.13 Management Server管理ファイル用退避対象定義ファイル」を参照してください。