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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


10.2.2 CTMの稼働統計情報の出力先と出力情報

収集した稼働統計情報はCSV形式で出力されて,ZIP形式で圧縮されます。稼働統計情報が出力されるCSVファイルを,稼働統計出力ファイルといいます。

収集した稼働統計出力ファイルの出力先と出力情報について説明します。

収集した稼働統計出力ファイルの出力先
  • Windowsの場合

    <Managerのログ出力ディレクトリ>\ctm

  • UNIXの場合

    <Managerのログ出力ディレクトリ>/ctm

なお,稼働統計出力ファイルは,稼働統計情報を収集する対象ごとに次の表に示すファイル名で出力されます。

表10‒2 収集対象ごとの稼働統計出力ファイル名

稼働統計情報の収集対象

ファイル名

運用管理ドメイン内のすべてのCTM

<ドメイン名>-<日時>.zip

運用管理ドメイン内の指定したCTM

<論理サーバ名>-<日時>.zip

指定したホスト内のCTM

<ホスト名>-<日時>.zip

注 出力された稼働統計出力ファイル(CSV形式)は,ZIP形式で圧縮されます。

また,CSV形式に出力される稼働統計情報は,CTMノード単位,キュー単位,およびメソッド単位でそれぞれ異なるファイルで出力されます。出力単位ごとの稼働統計情報のファイル名を次に示します。

表10‒3 出力単位ごとの稼働統計出力ファイル名

出力単位

ファイル名

CTMノード単位

noddata.csv

キュー単位

quedata.csv

メソッド単位

mtddata.csv

稼働統計情報の出力情報

稼働統計出力ファイルに出力される情報を次の表に示します。

表10‒4 稼働統計出力ファイルに出力される情報

統計情報種別

情報

説明

リクエスト情報

CTMレギュレータレスポンス時間

TPBrokerクライアント,およびEJBクライアントからの要求を受信したCTMレギュレータが,J2EEサーバに対してリクエストを送信してから応答を受信するまでの時間の差です※1

CTMレギュレータで出力されます。

発生件数,および最大値・最小値・平均値がマイクロ秒単位で出力されます。

CTMレギュレータリクエストタイムアウト

CTMレギュレータがリクエストを送信してから応答が返されるまでの間に発生したタイムアウト障害の発生件数です。CTMレギュレータで出力されます。

CTMレギュレータリクエスト障害

CTMレギュレータがリクエストを送信してからその応答が返されるまでの処理で発生した障害の発生件数です。CTMレギュレータで出力されます。

OTMゲートウェイレスポンス時間

TPBroker OTMクライアントからの要求を受信したOTMゲートウェイが,J2EEサーバに対してリクエストを送信してから,応答を受信するまでの時間の差です。OTMゲートウェイで出力されます。

発生件数,および最大値・最小値・平均値がマイクロ秒単位で出力されます。

OTMゲートウェイリクエストタイムアウト

OTMゲートウェイでのリクエストの応答待ちで発生したタイムアウト障害の件数です。OTMゲートウェイで出力されます。

OTMゲートウェイリクエスト障害

OTMゲートウェイがリクエストを送信してからその応答が返されるまでの処理で発生した障害の件数です。OTMゲートウェイで取得します。

スケジュール情報

スケジュール待ち件数

スケジュールキューに滞留したリクエストの数です。

発生件数,および最大値・最小値・平均値が出力されます。

スケジュール待ち時間

リクエストがスケジュールキューに登録されてから取り出されるまでの滞留時間です。

発生件数,および最大値・最小値・平均値がマイクロ秒単位で出力されます。

スケジュールできなかったリクエスト数

スケジュールキューに同時に登録できる数を超えたため,スケジュールできなかったリクエストの数です。

プロセス情報

CTMレギュレータ異常終了件数

CTMレギュレータの異常終了が発生した件数です。

異常終了が発生するたびに,この情報が出力されます。

OTMゲートウェイ異常終了件数

OTMゲートウェイの異常終了が発生した件数です。

異常終了が発生するたびに,この情報を取得します。

コネクション情報

CTMレギュレータとクライアント間

CTMレギュレータとクライアントとのコネクション情報です。ctmstsstartコマンドの-CTMCheckIntervalオプションに指定した間隔で出力されます。

最大値・最小値・平均値がマイクロ秒単位で出力されます。

OTMゲートウェイとTPBroker OTMクライアント間

OTMゲートウェイとTPBroker OTMクライアントとのコネクション情報です。ctmstsstartコマンドの-CTMCheckIntervalオプションに指定した間隔でこの情報を取得します。

最大値・最小値・平均値がマイクロ秒単位で出力されます。

CTMデーモンとCTMレギュレータ間

CTMデーモンとCTMレギュレータとのコネクション情報です。ctmstsstartコマンドの-CTMCheckIntervalオプションに指定した間隔でこの情報を取得します。

最大値・最小値・平均値がマイクロ秒単位で出力されます。

CTMデーモンとOTMゲートウェイ間

CTMデーモンとOTMゲートウェイとのコネクション情報です。ctmstsstartコマンドの-CTMCheckIntervalオプションに指定した間隔でこの情報を取得します。

最大値・最小値・平均値がマイクロ秒単位で出力されます。

CTMデーモンとJ2EEサーバ※2間(制御用)

CTMデーモンとJ2EEサーバ※2間の制御用コネクション情報です。ctmstsstartコマンドの-CTMCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。

CTMデーモンとJ2EEサーバ※2間(リクエスト用)

CTMデーモンとJ2EEサーバ※2間のリクエスト要求用処理コネクション情報です。ctmstsstartコマンドの-CTMCheckIntervalオプションに指定した時間間隔でこの情報を取得します。

注※1

バッチアプリケーションを使用するシステムの場合は,cjexecjobコマンドからの要求を受信したCTMレギュレータが,バッチサーバに対して要求を送信してから応答を受信するまでの時間の差です。

注※2

バッチアプリケーションを実行するシステムでは,J2EEサーバはバッチサーバとなります。