Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


9.3 Managementアクションの実行制御とは

ここでは,Managementアクションの実行制御について説明します。

同一のManagementアクションの実行を一定時間抑止したり,同時実行数の上限を設定したりすることによって,Managementアクションの実行を制御できます。これによって,同一のManagementアクションが重複して実行されたり,Managementアクションの実行が集中したりすることを防ぎます。

なお,Managementアクションの実行とは,Managementアクションとして指定されたコマンドを実行してから,コマンドが終了またはタイムアウトするまでのことを指します。

Managementアクションの実行制御方式を次の表に示します。

表9‒2 Managementアクションの実行制御方式

制御方式

説明

抑止時間制御

Managementアクションの実行後に,同一のManagementアクションが実行されるのを一定時間抑止します。これによって,一定時間内に発生するManagementイベントに対して実行される,Managementアクションが集約されます。

同時実行数制御

同一のManagementアクションの同時実行数を制限します。これによって,Managementアクション実行中に,同一のManagementアクションが過度に重複して実行されることを防ぎます。同時実行数はManagementアクションIDごとに適用されます。

なお,上記二つの方式を同時に指定した場合,同時実行数の上限値に達していないときでも,抑止時間内のManagementアクションの実行は抑止されます。

Managementアクションの制御方式について例を使って説明します。