8.4　稼働情報監視で確認できる項目

稼働情報監視では，J2EEサーバ，およびバッチサーバの稼働状況が確認できます。

稼働情報として監視できる項目を次の表に示します。

表8‒2　稼働情報監視で表示できる項目（J2EEサーバの場合）
監視の対象		監視できる項目
J2EEサーバ	J2EEコンテナ	J2EEサーバ名 Naming Serviceホスト Naming Serviceポート番号コンテナ起動時刻
	EJBコンテナ	コンテナ名
	Webコンテナ	基本情報コンテナ名 Webコンテナ起動時刻管理用サーバのポート番号 Webサーバとの通信に使用するポート番号 Webサーバとの通信ソケットのバックログ設定上限値稼働中（リクエスト処理の実行中）スレッド数設定上限値最大同時実行スレッド数デフォルトの実行待ちキューサイズ稼働情報 WebサーバとWebコンテナとのコネクション数稼働中スレッド数（HTTPサーバコネクタ） Webコンテナ単位の実行待ちしているリクエスト数同時実行可能スレッド数上限値稼働スレッド数デフォルトの実行待ちリクエスト数デフォルトの実行待ちキューからあふれたリクエスト数稼働中スレッド数（HTTPサーバ）
	JavaVM	基本情報 JavaVM名 JavaVMバージョン JavaVMの最大メモリ使用量稼働情報 JavaVMの空きメモリ量 JavaVMの総メモリ容量
アプリケーション	J2EEアプリケーション	アプリケーション名（display name）説明デプロイされた時刻
	EJBアプリケーション	EJB-JAR名説明
	Enterprise Bean（Stateful Session Bean）	基本情報 Enterprise Bean名説明 Bean名（内部識別用） Homeインタフェース名 Local Homeインタフェース名 Componentインタフェース名 Local Componentインタフェース名 EJBクラス名トランザクションタイプ同時接続最大値同時実行最大値非活性セッションのタイムアウト実行中セッションのタイムアウト稼働情報現在の接続セッション数実行中のセッション数非活性セッション数接続待ちセッション数 Homeインタフェース Homeインタフェース名レスポンス EJBメソッド実行時間 Local Homeインタフェース Homeインタフェース名レスポンス EJBメソッド実行時間 Componentインタフェース Componentインタフェース名レスポンス EJBメソッド実行時間 Local Componentインタフェース Componentインタフェース名レスポンス EJBメソッド実行時間
	Enterprise Bean（Stateless Session Bean）	基本情報 Enterprise Bean名説明 Bean名（内部識別用） Homeインタフェース名 Local Homeインタフェース名 Componentインタフェース名 Local Componentインタフェース名 EJBクラス名トランザクションタイプ Beanインスタンスプール稼働情報接続待ちセッション数 Beanインスタンスプール現在値使用中のSession Bean数未使用のSession Bean数 Homeインタフェース Stateful Session Beanと同じ Local Homeインタフェース Stateful Session Beanと同じ Componentインタフェース Stateful Session Beanと同じ Local Componentインタフェース Stateful Session Beanと同じ
	Enterprise Bean（Entity Bean）	基本情報 Enterprise Bean名説明 Bean名（内部識別用） Homeインタフェース名 Local Homeインタフェース名 Componentインタフェース名 Local Componentインタフェース名 EJBクラス名 EntityBeanの永続化タイプ EntityBeanのキャッシュモデル同時接続最大値 Beanインスタンスプール接続タイムアウト稼働情報現在の接続セッション数接続待ちセッション数 Beanインスタンスプール現在値使用中のEntity Bean数未使用のEntity Bean数 Homeインタフェース Stateful Session Beanと同じ Local Homeインタフェース Stateful Session Beanと同じ Componentインタフェース Stateful Session Beanと同じ Local Componentインタフェース Stateful Session Beanと同じ
	Enterprise Bean（Message-driven Bean）	基本情報 Enterprise Bean名説明 Bean名（内部識別用） EJBクラス名トランザクションタイプデスティネーションタイプ^※1 Beanインスタンスプール稼働情報現在の接続セッション数 Beanインスタンスプール現在値 EJBメソッド実行時間
	Webアプリケーション	基本情報コンテキストルート占有スレッド数最大同時実行スレッド数 Webアプリケーション単位の実行待ちキューサイズ稼働情報有効なセッション数同時実行可能スレッド数上限値稼働スレッド数 Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数 Webアプリケーション単位の実行待ちキューからあふれたリクエスト数
	サーブレット	サーブレット名サーブレットの実装クラス名サーブレット実行回数サーブレット失敗回数サーブレット実行時間出力データサイズ
	URL	URL URL呼び出し回数 URL呼び出し失敗回数 URL実行時間出力データサイズ
リソース	データソース（SimpleJTA）	基本情報リソース名リソースタイプ説明認証タイプログインタイムアウトユーザID コネクションプール稼働情報リソース名プール現在値（総数）使用中のコネクション数未使用のコネクション数
	データソース（FullJTA）	基本情報リソース名リソースタイプ説明ログインタイムアウトユーザID コネクションプール稼働情報リソース名プール現在値使用中のコネクション数未使用のコネクション数 getConnection()メソッドの実行時間 getXAConnection()メソッドの実行時間 getConnection()メソッドの失敗回数 ConnectionでFATALエラーが発生した回数
	リソースアダプタ	基本情報リソース名リソースタイプ説明リソースアダプタ提供ベンダ名準拠するJCA仕様のバージョンリソースアダプタのバージョン接続先EISのタイプ ConnectionFactoryのインタフェース名 ConnectionFactoryの実装クラス名 ManagedConnectionFactoryの実装クラス名 Connectionのインタフェース名 Connectionの実装クラス名トランザクションサポートモデル設定プロパティ情報ユーザID コネクションプール^※2 稼働情報リソース名プール現在値（総数）^※2 使用中のコネクション数^※2 未使用のコネクション数^※2 ManagedConnectionFactoryのcreateManagedConnection()メソッドの実行回数^※2 ManagedConnectionのgetConnection()メソッドの実行回数^※2 ManagedConnectionのcleanup()メソッドの実行回数^※2 ManagedConnectionのdestroy()メソッドの実行回数^※2 ConnectionManagerのallocateConnection()メソッドの実行時間^※2 ManagedConnectionFactoryのcreateManagedConnection()メソッドの実行時間^※2 ConnectionManagerのallocateConnection()メソッドの失敗回数^※2 ManagedConnectionでFATALエラーが発生した回数^※2
サービス	トランザクション	基本情報サービス名サービスタイプトランザクションタイムアウトデフォルト値稼働情報アクティブトランザクション数平均トランザクション時間

注　使用する機能（最大同時実行スレッド数制御機能を使用するかどうか），オプションの設定，使用するリソースの違いなどによっては表示されない項目があります。

注※1　Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用した場合は，「Other」が出力されます。

注※2　Reliable Messagingを使用している場合，これらの項目はReliable Messaging側の稼働情報として出力されます。Management Serverの稼働情報監視では確認できません。

表8‒3　稼働情報監視で表示できる項目（バッチサーバの場合）
監視の対象		監視できる項目
バッチサーバ	J2EEコンテナ	バッチサーバ名 Naming Serviceホスト Naming Serviceポート番号コンテナ起動時刻
バッチサーバ	JavaVM	基本情報 JavaVM名 JavaVMバージョン JavaVMの最大メモリ使用量稼働情報 JavaVMの空きメモリ量 JavaVMの総メモリ容量
リソース	データソース（SimpleJTA）	基本情報リソース名リソースタイプ説明認証タイプログインタイムアウトユーザID コネクションプール稼働情報リソース名プール現在値（総数）使用中のコネクション数未使用のコネクション数
	データソース（FullJTA）	基本情報リソース名リソースタイプ説明ログインタイムアウトユーザID コネクションプール稼働情報リソース名プール現在値使用中のコネクション数未使用のコネクション数 getConnection()メソッドの実行時間 getXAConnection()メソッドの実行時間 getConnection()メソッドの失敗回数 ConnectionでFATALエラーが発生した回数
	リソースアダプタ	基本情報リソース名リソースタイプ説明リソースアダプタ提供ベンダ名準拠するJCA仕様のバージョンリソースアダプタのバージョン接続先EISのタイプ ConnectionFactoryのインタフェース名 ConnectionFactoryの実装クラス名 ManagedConnectionFactoryの実装クラス名 Connectionのインタフェース名 Connectionの実装クラス名トランザクションサポートモデル設定プロパティ情報ユーザID コネクションプール^※ 稼働情報リソース名プール現在値（総数）^※ 使用中のコネクション数^※ 未使用のコネクション数^※ ManagedConnectionFactoryのcreateManagedConnection()メソッドの実行回数^※ ManagedConnectionのgetConnection()メソッドの実行回数^※ ManagedConnectionのcleanup()メソッドの実行回数^※ ManagedConnectionのdestroy()メソッドの実行回数^※ ConnectionManagerのallocateConnection()メソッドの実行時間^※ ManagedConnectionFactoryのcreateManagedConnection()メソッドの実行時間^※ ConnectionManagerのallocateConnection()メソッドの失敗回数^※ ManagedConnectionでFATALエラーが発生した回数^※
サービス	トランザクション	基本情報サービス名サービスタイプトランザクションタイムアウトデフォルト値稼働情報アクティブトランザクション数平均トランザクション時間

注※　Reliable Messagingを使用している場合，これらの項目はReliable Messaging側の稼働情報として出力されます。Management Serverの稼働情報監視では確認できません。

ポイント

統計情報のサンプリング時間の設定

稼働情報を表示する場合，統計情報のサンプリング時間を指定してください。

サンプリング時間を指定すると，画面を表示した時刻または更新した時刻からさかのぼって，サンプリング時間（これをN秒といいます）に指定した時間内のデータを統計情報として表示できます。「N秒ピーク」や「N秒平均値」とはこの統計情報です。また，最大値，最小値などは，サンプリングを開始した以降のデータの中から値が抽出されます。

運用管理コマンド（mngsvrutil）にサブコマンド「set」を指定してサンプリング時間を設定できます。詳細は，マニュアル「アプリケーションサーバリファレンスコマンド編」の「7.3　mngsvrutilコマンドのサブコマンドの詳細」を参照してください。

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