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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


5.8 J2EEアプリケーション運用時の注意事項

AIXで,J2EEアプリケーションのデプロイ中に,「exec error: パラメータ・リストまたは環境リストが長すぎます。」(日本語環境以外の場合:「exec error: Arg list too long」)というエラーが発生した場合,java2iiopコマンドの引数の長さが,OSのカーネルパラメタであるARG/ENVリストの設定値を超えています。デフォルトでは,デプロイ対象のアプリケーションが持つ,EnterpriseBeanのホームインタフェースおよびコンポーネントインタフェースの数が,およそ570個以上のとき(パッケージ名を含めたインタフェース名の平均を40文字と仮定)に発生します。このエラーが発生した場合は,次の対処を実施してください。

  1. 次のコマンドを実行して,ARG/ENVリストの値を確認します。

    lsattr -E -l sys0 -a ncargs

    なお,デフォルト値は,6(単位:4キロバイトブロック)です。

  2. 次のコマンドを実行して,ARG/ENVリストの値を算出した値以上に変更します。

    chdev -l sys0 -a ncargs=<変更後のARG/ENVリストの値>

    <変更後のARG/ENVリストの値>は,6〜128の範囲で指定します。次の式で算出した値以上を指定してください。

    変更後のARG/ENVリストの値≧((A+(B×C))+4,095)/4,096

    • A:約1,600バイト(vbjコマンドに渡すパラメタを除いたコマンドのバイト数)

    • B:パッケージ名を含めたクラス名の長さの平均(単位:バイト)

    • C:ホームインタフェースおよびコンポーネントインタフェースの数

    注※ 「A+(B×C)」では,実行するコマンドの長さがバイト単位で算出できます。

  3. J2EEアプリケーションを再デプロイします。