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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


5.6.2 Webアプリケーションのサービスの部分閉塞による入れ替え

Webアプリケーションのサービス閉塞では,部分的にサービスを閉塞することもできます。Webアプリケーションのサービスの部分閉塞によって,サービスを停止することなく,J2EEアプリケーションの入れ替えができ,システムをメンテナンスできます。

〈この項の構成〉

(1) サービスの部分閉塞ができるシステム構成

サービスの部分閉塞ができるシステム構成を次に示します。

なお,セッションを使用するアプリケーションの場合,同一セッションのリクエストは同一のJ2EEサーバで処理する必要がありますが,Webアプリケーションのサービスの部分閉塞をすると,リクエストは,閉塞されたWebアプリケーションがあるJ2EEサーバとは別のJ2EEサーバで処理されます。セッション情報を引き継ぐためには,セッションフェイルオーバ機能を使用してください。セッションフェイルオーバ機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「5. J2EEサーバ間のセッション情報の引き継ぎ」を参照してください。

(2) サービスの部分閉塞の方法

Webアプリケーションのサービスの部分閉塞をするには,負荷分散機のリクエスト振り分け先を変更して,閉塞したいWebアプリケーションにリクエストが転送されないようにします。

このとき,リクエストにエラーが返されないようにするため,J2EEサーバで実行されるリクエストがないことを確認します。使用しているWebサーバによって,次のことを実施してください。

なお,負荷分散機には,リクエストの振り分け先を変更したときに,変更前にあった負荷分散機とWebサーバの接続を,リクエスト処理が完了するまで保持する機能が必要です。この機能のない負荷分散機を使用すると,実行中のリクエストにエラーを返すので注意してください。