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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


5.5.6 実行環境での設定

J2EEアプリケーションの運用機能を使用する場合,J2EEサーバおよびJ2EEアプリケーションの設定が必要です。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバの設定

J2EEアプリケーションの運用機能を使用する場合,J2EEサーバの設定が必要です。J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。J2EEアプリケーションの運用機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

表5‒23 J2EEアプリケーションの運用機能に必要な定義

項目

指定するパラメタ

設定内容

J2EEアプリケーションの強制停止

ejbserver.deploy.app.stopforcibly.disabled※1

J2EEアプリケーションの強制停止機能を使用するかどうかを指定します。

なお,J2EEアプリケーションのフロント(クライアントから見てリクエストの受け口になる要素)がEnterprise Beanの場合には,サーバ管理コマンドを使用してフロントとなるEnterprise Bean(フロントEJB)を指定する必要があります。サーバ管理コマンドを使用したJ2EEアプリケーションの強制停止の設定については,「5.5.6(2) J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

J2EEアプリケーション実行時間の監視

ejbserver.ext.method_observation.interval※2

J2EEアプリケーション実行時間の監視機能を使用するかどうか,動作中のリクエスト処理がタイムアウトしていないかを調査する時間間隔,およびタイムアウトしたリクエスト(メソッド)をキャンセルする時間間隔を指定します。

なお,J2EEアプリケーション実行時間の監視機能で使用するメソッドタイムアウトの時間,メソッドキャンセルのモードは,サーバ管理コマンドで指定します。

設定方法については,「5.3.9(2) J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

注※1 簡易構築定義ファイルの,J2EEサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定します。

注※2 簡易構築定義ファイルの,J2EEサーバ用のユーザプロパティに設定します。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

(2) J2EEアプリケーションの設定

実行環境でのJ2EEアプリケーションの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルで実施します。J2EEアプリケーションの強制停止の定義には,SessionBean属性ファイル,EntityBean属性ファイル,またはMessageDrivenBean属性ファイルを使用します。

各属性ファイルで指定するタグは,cosminexus.xmlと対応しています。cosminexus.xmlでの定義については,「5.5.5 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。