Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


5.5.3 停止処理とは

停止処理では,J2EEアプリケーションのストップ処理,アンデプロイ処理の順に実施されます。それぞれの処理について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ストップ処理

ストップ処理は,次の順で実施されます。なお,処理完了後は,J2EEアプリケーションは実行できなくなります。

  1. Webアプリケーションのストップ処理

  2. EJBのストップ処理

  3. J2EEアプリケーションのストップ処理

それぞれの処理について説明します。

(a) Webアプリケーションのストップ処理

Webアプリケーションのストップ処理は,次の順序で実施されます。

  1. サーブレット/JSPの終了処理

    サーブレットのdestroy,JSPのjspDestroyが実施されます。

  2. HTTPセッションの破棄

    HTTPセッションの属性の削除および無効化が実施されます。

  3. フィルタの終了処理

    フィルタのdestroyが実施されます。

  4. サーブレットコンテキストの破棄

    サーブレットコンテキストの属性の破棄および無効化が実施されます。

  5. 名前空間からWebアプリケーションの実行環境の削除

    名前空間から,ejb-ref,ejb-local-ref,resource-ref,env-entityなどが削除されます。

(b) EJBのストップ処理

EJBのストップ処理は,次の順序で実施されます。

  1. 名前空間からEJBの実行環境の削除

    名前空間から,ejb-ref,ejb-local-ref,resource-ref,env-entityなどが削除されます。

  2. 名前空間からのEJBホームオブジェクトまたはEJBローカルホームオブジェクトの削除

    名前空間から,EJBホームオブジェクトまたはEJBローカルホームオブジェクトが削除されます。

  3. プールの削除

    Session Bean,およびMessage-driven Beanの場合は,method-readyプールが削除されます。

    Entity Beanの場合は,poolプールとreadyプールが削除されます。

(c) J2EEアプリケーションのストップ処理

J2EEアプリケーションのストップ処理では,名前空間からJ2EEアプリケーションのエントリが削除されます。

(2) アンデプロイ処理

アンデプロイ処理は,次の順で実施されます。なお,処理完了後は,J2EEアプリケーションはJ2EEサーバから削除されます。

  1. Webアプリケーションのアンデプロイ処理

  2. EJBのアンデプロイ処理

  3. J2EEアプリケーションのアンデプロイ処理

それぞれの処理について説明します。

(a) Webアプリケーションのアンデプロイ処理

JSPのコンパイル結果である,Javaソースファイルおよびクラスファイルを削除します。なお,JSPのコンパイル結果については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.5.6 JSP事前コンパイルを使用しない場合のJSPコンパイル結果」を参照してください。

(b) EJBのアンデプロイ処理

EJBのアンデプロイ処理は,次の順序で実施されます。

  1. リモートアダプタの削除(リモートインタフェースサポート時だけ)

  2. CMR使用時に作成したテーブルの削除

(c) J2EEアプリケーションのアンデプロイ処理

J2EEアプリケーションのアンデプロイ処理では,ユーザが手動でダウンロードしたファイルを削除します。