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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


3.9.1 スケジュールキューの滞留監視の概要

スケジュールキューの滞留監視機能では,スケジュールキュー内に滞留しているリクエストの数を監視します。スケジュールキューにリクエストが滞留し,その数が一定の割合を超えると,メッセージを出力し,CTMデーモンは異常終了します。

スケジュールキュー監視は次のように動作します。

  1. スケジュールキューの監視は,設定したキューの滞留率を超えた時点から開始します。

  2. 監視状態になると,指定した監視時間間隔でスケジュールキューを監視します。

  3. 監視のタイミングで,次に示すスケジュールキュー滞留監視式が成立すると,CTMデーモンが異常終了します。

    スケジュールキュー滞留監視式

    (P/Cn-1) < (M1/100)

    P:前回監視時点から現在までのリクエスト処理数

    Cn-1:前回の監視時点でのキュー滞留数

    M1:システム停止のしきい値(しきい値はシステムの処理率)

なお,スケジュールキュー監視は,ctmstartコマンドの-CTMWatchQueueオプションで設定します。コマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「ctmstart(CTMデーモンの開始)」を参照してください。