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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


11.8 DB Connector属性ファイルの設定

Java Batch 1.0ではジョブリポジトリの永続化先DBMSと接続するためにDB Connectorの設定が必要になります。

Java Batch 1.0で使用できるDB ConnectorはDBConnector_HiRDB_Type4_XA.rarだけです。

なお,Java Batch 1.0で使用するDB Connectorとジョブ内の業務で使用するDB Connectorは分けて別々にデプロイしてください。

Java Batch 1.0で使用するDB Connectorで使用できる機能を次の表に示します。使用できない機能を有効にした場合の動作は保証しません。

表11‒3 Java Batch 1.0で使用するDB Connectorで使用できる機能

機能名

使用可否

コネクションプーリング

使用できる。必ず有効にしてください。

コネクションプールのウォーミングアップ

使用できる。必ず有効にしてください。

コネクション数調節機能

使用できる。必ず有効にしてください。

コネクションシェアリング

使用できる。

アソシエーション

使用できない。

ステートメントプーリング

使用できない。

DataSourceオブジェクトのキャッシング

使用できる。

DB Connectorのコンテナ管理でのサインオンの最適化

使用できる。

コネクションの障害検知

使用できる。必ず有効にしてください。

コネクション障害検知のタイムアウト

使用できる。必ず有効にしてください。

コネクション枯渇時のコネクション取得待ち

使用できる。必ず有効にしてください。

コネクションの取得リトライ

使用できる。

コネクションプールの情報表示

使用できる。

コネクションプールのクリア

使用できる。

コネクションの自動クローズ

使用できる。必ず有効にしてください。

コネクションスイーパ

使用できる。

ステートメントキャンセル

使用できない。

障害調査用SQLの出力

使用できる。

オブジェクトの自動クローズ

使用できる。

リソースへの接続テスト

使用できる。

J2EEリソースへの別名付与

使用できる。

コネクションIDのPRFトレース

使用できる。

ステートメントsetQueryTimeoutメソッド

使用できる。

クライアントAPIで発生した例外の通知機能

使用できる。

Java Batch 1.0で使用するDB Connector のConnector属性ファイルに設定する内容を次の表に示します。記載されていない項目は,設定不要です。

表11‒4 Connector属性ファイルに設定する内容

指定するタグ

設定内容

<config-property>タグのdescription

データベースへの接続に必要な接続付加情報を設定します。

<config-property>タグのDBHostName

接続するHiRDBのホスト名を設定します。

<config-property>タグのXAOpenString

XAオープン文字列を設定します。

<config-property>タグのHiRDBCursorMode

HiRDBがコミットした場合にResultSetクラスのオブジェクトを有効とするかどうかの設定です。falseを指定してください※1

<config-property>タグのPreparedStatementPoolSize

PreparedStatementプール数の設定です。0(ステートメントをプールしない)を指定してください。

<config-property>タグのCallableStatementPoolSize

CallableStatementプール数の設定です。0(ステートメントをプールしない)を指定してください。

<config-property>タグのCancelStatement

ステートメントをキャンセルするかどうかの設定です。false(実行中のSQLをキャンセルしません)を指定してください。

<property>タグのMaxPoolSize

プール内のコネクションの最大数を指定します※2

<property>タグのMinPoolSize

プール内のコネクションの最小数を指定します。

<property>タグのUser

ユーザ名を指定します。

<property>タグのPassword

パスワードを指定します。

<resource-external-property>-<optional-name>タグ

リソースの別名を設定します。ユーザプロパティ(ejbserver.javaee.batch.jobRepository.jndiName)と同じ値を設定してください。

注※1

Java Batch機能ではHiRDBのホールダブルカーソル機能は使用できません。

注※2

Java Batch機能のコネクションはジョブ実行処理とジョブ情報取得処理に使用されます。次に示す二つの同時実行数の合計を基にコネクション数を算出してください。

・ジョブの最大同時実行数(PartitionまたはSplitで並列化する場合は,並列処理スレッド数も加算)

・ジョブ情報取得処理(javax.batch.runtime.JobExecutionのgetBatchStatusメソッドなど)の最大同時実行数