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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


4.16.3 トランザクション連携機能を使用しない場合の性能解析トレース情報の引き継ぎ

トランザクション連携機能を使用しない場合の性能解析トレース情報の引き継ぎについて説明します。ここでは,アプリケーションサーバの性能解析情報と引き継ぎ元のOpenTP1の性能解析情報を突き合わせることによって,OpenTP1とアプリケーションサーバ間でのRPC通信を追跡する例を示します。

RPCの実行によって突き合わせ可能な範囲を次の図に示します。

図4‒22 RPCの実行によって突き合わせ可能な範囲

[図データ]

OpenTP1のdc_rpc_call関数でのサービス要求の送信直前,およびdc_rpc_call関数のリターン直前のPRFトレースと,アプリケーションサーバのPRFトレースの突き合わせの例を次の図に示します。

図4‒23 突き合わせの例

[図データ]

OpenTP1のルートOpenTP1識別子は,アプリケーションサーバのPRFトレースの0xAA00,0xAA06のOPT(ASCII列)に出力されます。

なお,OpenTP1のルート通信番号とアプリケーションサーバのRootAP情報は,通信番号のけたが異なります。このため,数値は同じですが,文字列としては一致しません。