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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


3.16.4 トランザクションインフロー

トランザクションインフローとは,アプリケーションサーバ上のメッセージエンドポイント(Message-driven Bean)をメッセージプロバイダのトランザクションに参加させる際のリソースアダプタとアプリケーションサーバ間の規約です。

メッセージエンドポイント(Message-driven Bean)は,メッセージプロバイダのトランザクション識別子に関連づけられトランザクションに参加します。

なお,トランザクションインフローは,TP1インバウンド連携機能でだけ使用できます。

トランザクションインフローの制御の流れを次に示します。

図3‒51 トランザクションインフローの制御の流れ

[図データ]

図中の処理の流れについて説明します。なお,項番は図中の数字と対応しています。

  1. EISからTP1インバウンドアダプタへメッセージが送信されます。

  2. TP1インバウンドアダプタは,トランザクションマネージャへEISのトランザクション識別子を伝播します。

  3. TP1インバウンドアダプタがMessage-driven Beanを実行します。

  4. Message-driven Beanから,SQLを実行してDBを更新します。

  5. Message-driven Bean実行後,TP1インバウンドアダプタからEISへ実行結果が送信されます。

  6. 実行結果を受けて,EISがTP1インバウンドアダプタへトランザクションの決着指示を送信します。

  7. TP1インバウンドアダプタから,トランザクションマネージャへトランザクション決着指示が送信されます。

  8. トランザクションが決着します。