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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


3.3.12 リソースアダプタについての注意事項

ここでは,リソースアダプタについての注意事項を説明します。

デプロイ方法によって使用できない機能

リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含めて使用する場合,J2EEアプリケーションに含めたリソースが更新されても,次の機能は有効になりません。

  • J2EEアプリケーションの更新検知

  • J2EEアプリケーションのリロード

詳細は,「18.8.13 リロードの注意事項および制限事項」を参照してください。

リソースアダプタの表示名についての注意事項

J2EEアプリケーション内のEJBやWARは,J2EEリソースアダプタとしてデプロイするリソースアダプタ,およびJ2EEアプリケーションに含めて使用するリソースアダプタを同時に使用できます。ただし,一つのJ2EEサーバで同じ表示名のリソースアダプタを二つ以上使用することはできません。一つのJ2EEサーバに同じ表示名のリソースアダプタを二つ以上使用しようとすると,エラーメッセージが出力されて,リソースアダプタの開始に失敗します。リソースアダプタの開始に失敗する手順の例を次に示します。

例1.
  1. 「Rar1」という表示名のリソースアダプタをJ2EEサーバにデプロイする。

  2. 「Rar1」という表示名のリソースアダプタを含めたJ2EEアプリケーションをインポートする。

例2.
  1. 「Rar2」という表示名のリソースアダプタをJ2EEサーバにデプロイする。

  2. 「Rar2」という表示名のリソースアダプタを,インポート済みのJ2EEアプリケーションに追加する。

例3.
  1. 「Rar3」という表示名のリソースアダプタを含めたJ2EEアプリケーションをインポートする。

  2. 「Rar3」という表示名のリソースアダプタをJ2EEサーバにデプロイする。

リソースアダプタのオプショナル名についての注意事項

同じオプショナル名で複数のリソースアダプタをデプロイしている場合,エラーメッセージが出力されて,リソースアダプタの開始に失敗します。

リソースアダプタの開始処理についての注意事項

J2EEサーバの起動途中でリソースアダプタが開始処理に失敗した場合,開始状態から停止状態に遷移します。この場合,J2EEサーバの次回起動時にも開始されません。また,該当のリソースアダプタを使用しているアプリケーションの開始に失敗します。

このような場合は,エラー情報を参照してエラーの原因を取り除いたあとに,次の対処をしてください。

リソースアダプタのトランザクションサポートレベルがLocalTransactionまたはNoTransactionの場合
  1. 停止状態に遷移したリソースアダプタを開始してください。

  2. リソースアダプタを使用しているアプリケーションを開始してください。

リソースアダプタのトランザクションサポートレベルがXATransactionの場合
  1. 停止状態に遷移したリソースアダプタを開始してください。

  2. 未決着トランザクションをリカバリするため,J2EEサーバを再起動してください。

  3. リソースアダプタを使用しているアプリケーションを開始してください。

そのほかの注意事項

URLコネクションのResource Factoryの参照機能は未サポートです。