Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


2.9.1 ネーミングサービスの障害検知機能とは

ネーミングサービスの障害検知機能を使用すると,ネーミングサービスが停止したり,アプリケーションサーバなどでマシンの障害やネットワーク障害が発生したりした場合,J2EEサーバが障害を検知します。

ネーミングサービスの障害検知機能では,J2EEサーバがネーミングサービスの機能の状態を監視し,通信ができないと判断したネーミングサービスの機能を使用することを抑止できます。そのため,EJBクライアントではむだな通信をしないで済みます。

ネーミングサービスの障害検知機能を使用した場合の処理の流れを次の図に示します。

図2‒13 ネーミングサービスの障害検知機能を使用した場合の処理の流れ

[図データ]

ネーミングサービスの障害検知機能を使用しない場合,名前をルックアップするときには必ずネーミングサービスに通信します。このため,通信できないでエラーになるまでに時間が掛かることがあります。一方,ネーミングサービスの障害検知機能を使用している場合,障害が発生しているネーミングサービスに対する通信はしないで,エラーを検知できます。このため,時間が掛かりません。