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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)


2.9.1 Stateless Session Beanのプーリング

Stateless Session Beanのプーリングは,クライアント側からのアクセス量に応じてStateless Session Beanをプーリングする機能です。EJBコンテナではStateless Session Beanごとにプールを作成して管理します。最大値,最小値を指定することで,プーリングの動作をカスタマイズできます。

J2EEアプリケーション開始時には,最小値分のStateless Session Beanが生成され,プーリングされます。プーリングされたStateless Session Beanはmethod-ready状態で,クライアントからアクセスされるとすぐに実行されます。プーリングされるStateless Session Beanの数は,クライアントからのアクセス量に応じて,最大値と最小値の間になります。

このStateless Session Beanに対するクライアント要求数が最大数を超えると,インスタンスが使用できるようになるまで実行が待たされます。

注※

Stateless Session Beanでのプーリングの最大値は,クライアントが同時に確立できる最大セッション数となります。