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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


8.2.14 既存のWebアプリケーションをServlet 2.4仕様にバージョンアップする場合の留意点

Servlet 2.2仕様またはServlet 2.3仕様に対応したWebアプリケーションをServlet 2.4仕様にバージョンアップする場合に必要な作業,および注意事項を示します。なお,Servlet 2.4仕様の詳細については,Servlet 2.4仕様書を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) web.xmlの移行

Servlet 2.2仕様またはServlet 2.3仕様に従って作成したweb.xmlは,Servlet 2.4仕様に従った定義に修正します。Servlet 2.4仕様で変更された点については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「5.2.5 Servlet 2.4以降で追加,変更された仕様についての注意事項(web.xml)」を参照してください。

(2) Servlet 2.4仕様に対応したコードへの修正

Servlet 2.4仕様では,Servlet 2.2仕様およびServlet 2.3仕様から仕様が追加,変更されています。追加,変更された点を確認し,Servlet 2.4仕様に対応したコードに修正してください。

また,JSP 2.0仕様でもJSP 1.2仕様から仕様が追加,変更されています。追加,変更された点を確認し,JSP 2.0仕様に対応したコードに修正してください。JSP 2.0仕様で追加,変更された点については,「8.2.9 JSP 2.0仕様で追加,変更された仕様についての注意事項」を参照してください。

(3) JSPのシンタックスチェックについて

Servlet 2.4仕様に対応したWebアプリケーションに含まれるJSPファイルは,JSP 2.0仕様に準拠します。JSP 2.0仕様では,JSP 1.2仕様よりも厳密にシンタックスチェックされます。したがって,Servlet 2.3仕様のWebアプリケーションでは通知されなかったエラーが通知されることがあります。

Servlet 2.2仕様またはServlet 2.3仕様に対応したWebアプリケーションをServlet 2.4仕様にバージョンアップする場合は,cjjspcコマンドでJSPをコンパイルして,エラーが発生しないことを確認してください。コンパイルエラーが通知された場合は,エラー通知内容に従って修正してください。

cjjspcコマンドについては,「2.5.2 JSP事前コンパイルの方法」を参照してください。