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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


8.2.13 前バージョンからV11へ移行する場合のWebアプリケーションに関する注意事項

前バージョンからV11へ移行する場合の,Webアプリケーションに関する注意事項を示します。

〈この項の構成〉

(1) Webコンテナがサポートするバージョン情報取得API

次の表に示すServlet APIでは,WebコンテナがサポートするServlet仕様のバージョン情報を取得できます。

表8‒38 Webコンテナがサポートするバージョン情報取得API

クラス名

メソッド名

javax.servlet.ServletContext

getMajorVersion

getMinorVersion

javax.servlet.jsp.JspEngineInfo

getSpecificationVersion

WebアプリケーションのバージョンがServlet 3.0/JSP 2.0以前であっても,WebコンテナがサポートするServlet仕様のバージョンは,Servlet 3.1/JSP 2.1となります。そのため,これらのServlet APIはServlet仕様のバージョンとしてServlet 3.1/JSP 2.1の情報を返します。

(2) リクエストパラメタ数の上限値の変更

リクエストパラメタ数の上限値が09-00より前のバージョンと09-00以降で異なります。バージョンごとの動作の差異を次に示します。

09-00以降

リクエストパラメタ数の上限値は2,147,483,647個です。デフォルトは10,000個です。

09-00より前

リクエストパラメタ数の上限値を設定しません。

09-00より前のバージョンから09-00以降へアップグレードインストールした場合,セットアップ済のJ2EEサーバの設定に,次のパラメタの設定を追加することで,09-00より前のバージョンと同様の動作になります。

webserver.connector.limit.max_parameter_count=-1