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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


2.4.2 JSPデバッグ機能の使用手順

ここでは,JSPデバッグ機能の使用手順について説明します。JSPデバッグ機能は,J2EEサーバでJSPをコンパイルする場合,またはcjjspcコマンドでJSPをコンパイルする場合に使用できます。

それぞれの場合の使用手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバでJSPをコンパイルする場合

J2EEサーバでJSPをコンパイルする場合のJSPデバッグ機能の使用手順の流れを次の図に示します。

図2‒2 JSPデバッグ機能の使用手順(J2EEサーバでJSPをコンパイルする場合)

[図データ]

図中の手順について説明します。

  1. J2EEサーバの設定

    JSPデバッグ機能を有効にします。また,JSPのリロードを有効にします。JSPのリロードについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8.9 JSPのリロード」を参照してください。

  2. J2EEサーバの開始

    J2EEサーバを開始します。

    JSPデバッグ機能を有効にすると,J2EEサーバの開始時には,KDJE39322-Wのメッセージがメッセージログに出力されます。

  3. JSPファイルの作成,修正

    JSPファイルを作成,または修正します。

  4. JSPのテスト・デバッグ

    WTPなどのJPDAに対応したデバッグツールを使用して,テストおよびデバッグをします。JSPを修正する場合は,手順の3.に戻ります。

  5. JSPの実行環境への配布

    作成したJSPを含むJ2EEアプリケーションを開発環境でエクスポートして,実行環境へインポートします。

(2) cjjspcコマンドでJSPをコンパイルする場合

J2EEアプリケーション開始前に,すべてのJSPをコンパイルしたい場合,cjjspcコマンドでJSP事前コンパイルを実施します。JSP事前コンパイルについては,「2.5 JSP事前コンパイル機能とコンパイル結果の保持」を参照してください。

cjjspcコマンドでJSP事前コンパイルを実施する場合のJSPデバッグ機能の使用手順の流れを次の図に示します。

図2‒3 JSPデバッグ機能の使用手順(cjjspcコマンドでJSPをコンパイルする場合)

[図データ]

図中の手順について説明します。

  1. J2EEサーバの開始

    JSPデバッグ機能を有効にします。また,JSPのリロードを有効にします。JSPのリロードについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「18.8.9 JSPのリロード」を参照してください。

    JSPデバッグ機能を有効にすると,J2EEサーバの開始時には,KDJE39322-Wのメッセージがメッセージログに出力されます。

  2. JSPファイルの作成,修正

    JSPファイルを作成,または修正します。

  3. JSP事前コンパイルの実行

    cjjspcコマンドを使用して,JSP事前コンパイルを実行します。-debuggingオプションを指定してコマンドを実行し,JSPファイルをコンパイルします。

    cjjspcコマンド実行時には,KDJE53442-Wのメッセージがコンソールログに出力されます。

  4. JSPのテスト・デバッグ

    WTPなどのJPDAに対応したデバッグツールを使用して,テストおよびデバッグをします。JSPを修正する場合は,手順の2.に戻ります。

  5. JSPの再コンパイル

    JSPワークディレクトリを削除します。また,-debuggingオプションを指定しないでcjjspcコマンドを使用して,JSPファイルを再度コンパイルします。

    なお,JSPファイルを再コンパイルしない場合,JSPを実行できません。詳細は「2.4.4 JSPデバッグ機能使用時の注意事項」を参照してください。

  6. JSPの実行環境への配布

    作成したJSPを含むJ2EEアプリケーションを開発環境でエクスポートして,実行環境へインポートします。

cjjspcコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjjspc(JSPの事前コンパイル)」を参照してください。