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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


4.1.1 システムの目的と構成

バッチアプリケーション実行基盤は,Javaアプリケーションとして実装されたバッチアプリケーションを実行するための環境です。バッチアプリケーションは,JSP,ServletおよびEnterprise BeanなどのJ2EEアプリケーションを利用しないJavaアプリケーションとして実装します。なお,バッチアプリケーションから,J2EEサーバ上のEnterprise Beanを呼び出すことはできます。

バッチアプリケーションは,バッチサーバ上で動作します。バッチアプリケーションがリソースと接続する場合に使用するリソースアダプタも,バッチサーバ上で動作します。

バッチアプリケーションは,バッチ実行コマンドによって実行されます。バッチ実行コマンドは,ユーザが直接実行するほか,JP1/AJSのジョブとして自動実行できます。

バッチアプリケーションを実行するシステムの構成例を次の図に示します。この図では,アプリケーションサーバ上で,バッチアプリケーションごとに二つのバッチサーバが動作しています。また,バッチアプリケーションは,JP1/AJSを使用して実行しています。

図4‒1 バッチアプリケーションを実行するシステムの構成例

[図データ]

このほか,バッチアプリケーションからJ2EEサーバ上のEnterprise Beanに接続する場合は,オンライン処理を実行するバックシステムに接続することもできます。バックシステムについては,「3.1.1 システムの目的と構成」を参照してください。