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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


3.3.2 リソースの種類とリソースアダプタ

アプリケーションサーバのシステムでは,次のリソースと接続できます。

OpenTP1のSUPとは,Inboundで接続します。なお,メールコンフィグレーションまたはJavaBeansリソースを使用する場合,リソースアダプタは不要です。

ここでは,アプリケーションが接続するリソースの種類ごとに,使用するリソースアダプタについて説明します。

ポイント

アプリケーションサーバでは,Connector 1.0またはConnector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを利用できます。

ここで説明する以外のリソースアダプタについては,ご使用のリソースアダプタの説明をご確認ください。

〈この項の構成〉

(1) データベースと接続するためのリソースアダプタ(JDBCインタフェースを使用する場合)

JDBCインタフェースを使用してデータベースと接続する場合,リソースアダプタとしてDB Connectorを使用します。DB Connectorを使用すると,サーブレット,JSP,Session Bean,Entity BeanまたはMessage-driven Beanから,JDBCインタフェースを使用してデータベースにアクセスできます。

なお,アプリケーションサーバがリソースアダプタを使用してアクセスできるデータベースは,HiRDB,Oracle,SQL ServerまたはXDM/RD E2です。リソースアダプタを使用してデータベースにアクセスする場合の構成を,データベースの種類ごとに図に示します。

(2) データベースと接続するためのリソースアダプタ(JMSインタフェースを使用する場合)

JMSインタフェースを使用してデータベースと接続する場合,リソースアダプタとしてDB Connector for Reliable Messagingを使用します。DB Connector for Reliable Messagingは,Reliable Messagingと連携するためのリソースアダプタです。Reliable Messagingを使用すると,サーブレット,JSP,Session Bean,Entity BeanまたはMessage-driven Beanから,JMSインタフェースを使用してデータベース上に実現したキューにアクセスできます。この場合,J2EEサーバ上では,Reliable Messagingのライブラリが動作して,キューのデータはデータベースに保存されます。なお,Reliable Messagingはアプリケーションサーバの構成ソフトウェアです。

Reliable Messagingを使用してデータベースにアクセスする場合の構成を,HiRDBにアクセスする場合と,Oracleにアクセスする場合に分けて,図に示します。

図3‒22 Reliable Messagingを使用してHiRDBにアクセスする場合の構成

[図データ]

注 凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

図3‒23 Reliable Messagingを使用してOracleにアクセスする場合の構成

[図データ]

注 凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

(3) OpenTP1のTP1/Message Queueに接続するためのリソースアダプタ

OpenTP1のメッセージキューイング機能であるTP1/Message Queueと接続する場合,リソースアダプタとしてTP1/Message Queue - Accessを使用します。TP1/Message Queue - Accessを使用すると,サーブレット,JSP,Session Bean,Entity BeanまたはMessage-driven Beanから,JMSインタフェースを使用してTP1/Message Queueにアクセスできます。この場合,J2EEサーバと同じマシンに,TP1/Message Queue - Accessが必要となります。

リソースアダプタを使用してTP1/Message Queueにアクセスする場合の構成を,次の図に示します。

図3‒24 リソースアダプタを使用してTP1/Message Queueにアクセスする場合の構成

[図データ]

注 凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

(4) OpenTP1のSPPと接続するためのリソースアダプタ

OpenTP1のSPP(サービス提供プログラム:Service Providing Program)と接続する場合,リソースアダプタとしてTP1 ConnectorおよびTP1/Client/Jを使用します。TP1 ConnectorおよびTP1/Client/Jを使用すると,サーブレット,JSP,Session Bean,Entity BeanまたはMessage-driven Beanから,OpenTP1のSPPにアクセスできます。このとき,J2EEサーバと同じマシンに,TP1 ConnectorおよびTP1/Client/Jが必要となります。

リソースアダプタを使用してOpenTP1のSPPにアクセスする場合の構成を,次の図に示します。

図3‒25 リソースアダプタを使用してOpenTP1のSPPにアクセスする場合の構成

[図データ]

注 凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

(5) OpenTP1のSUPと接続するためのリソースアダプタ

TP1インバウンド連携機能を利用してOpenTP1のSUP(サービス利用プログラム:Service Using Program)と接続する場合,リソースアダプタとしてTP1インバウンドアダプタを使用します。TP1インバウンド連携機能を利用すると,OpenTP1のSUPから,J2EEサーバ上で動作するMessage-driven BeanにInboundでアクセスできます。このとき,J2EEサーバと同じマシンに,TP1インバウンドアダプタが必要となります。

リソースアダプタを使用してOpenTP1のSUPからInboundでアクセスする場合の構成を,次の図に示します。

図3‒26 リソースアダプタを使用してOpenTP1のSUPからInboundでアクセスする場合の構成

[図データ]

注 凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

(6) CJMSプロバイダのCJMSPブローカーと接続するためのリソースアダプタ

CJMSプロバイダのCJMSPブローカーと接続する場合,リソースアダプタとしてCJMSPリソースアダプタを使用します。CJMSPリソースアダプタを使用すると,サーブレット,JSP,Session Bean,Entity BeanまたはMessage-driven Beanから,JMSインタフェースを使用してCJMSPブローカーにアクセスできます。このとき,J2EEサーバと同じマシンに,CJMSPリソースアダプタが必要となります。

リソースアダプタを使用してCJMSPブローカーにアクセスする場合の構成を,次の図に示します。

図3‒27 リソースアダプタを使用してCJMSPブローカーにアクセスする場合の構成

[図データ]

注 凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。