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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 仮想化システム構築・運用ガイド


5.1 アプリケーション実行環境を構築するための準備

ここでは,アプリケーション実行環境を構築時に実施する作業について説明します。

アプリケーション実行環境の構築時に実施する作業と作業の要否を次の表に示します。これらの作業は,システム構築者アカウントを持つシステム構築者が実施できます。システム構築者アカウントを追加する手順については,「4.1.2 システム構築者アカウントの追加と削除」を参照してください。

表5‒1 アプリケーション実行環境の構築時に実施する作業と作業の要否

アプリケーション実行環境の構築時に実施する作業

作業の要否

作業の実施条件

参照先

仮想サーバのテンプレートの作成と初期設定

テンプレート作成用の仮想サーバの入手と起動

必ず実施

5.2.1(1)

OS固有の設定(ゲストOSがLinuxの場合)

仮想サーバのゲストOSがLinuxの場合

5.2.1(2)

NTPクライアントの設定

仮想サーバのゲストOSの時刻を正確な時刻に調整したい場合

5.2.1(3)

Application Serverのインストール

必ず実施

5.2.1(4)

サーバ通信エージェントの環境設定

必ず実施

5.2.1(5)

JDBCドライバの配置

必ず実施

5.2.1(6)

定義ファイルの取得

必ず実施

5.2.1(7)

JP1/IMと連携して障害監視をするための設定

JP1製品(JP1/IM)と連携する場合

5.2.1(8)

JP1/PFMと連携して負荷監視をするための設定

JP1製品(JP1/PFM)と連携する場合

5.2.1(9)

仮想サーバの停止

必ず実施

5.2.1(10)

仮想サーバマネージャへの管理ユニットの作成

必ず実施

5.2.2

定義ディレクトリへ格納する定義ファイルの作成

簡易構築定義ファイルの作成

必ず実施

5.2.3(1)

仮想サーバのOS種別と起動順序の設定

必ず実施

5.2.3(2)

負荷分散機と接続するための設定

負荷分散機を利用する場合

5.2.3(3)

負荷分散機の接続情報を管理ユニットで定義するための設定

負荷分散機を利用する場合に,管理ユニットで接続情報を設定したいとき

5.2.3(4)

データベースを使用するための設定

必ず実施

5.2.3(5)

CCディレクトリおよびmanagerディレクトリの定義ファイルの編集

必ず実施

5.2.3(6)

定義ディレクトリに配置する定義ファイル群のバージョンを管理するための設定

必ず実施

5.2.3(7)

管理者の設定

Component Container管理者またはManagement Server管理者のユーザとグループを設定したいとき

5.2.3(8)

定義ディレクトリの反映時に初期構築の仮想サーバで実行する処理(フックスクリプト)の設定

  • JP1製品(JP1/IM,JP1/PFM)との連携を自動設定する場合

  • 初期構築の仮想サーバで実行する処理を設定したい場合

5.2.3(9)

管理ユニットへの定義ディレクトリの取り込み

定義ファイルとアプリケーションの配置

必ず実施

5.2.4(1)

管理ユニットへの取り込み

必ず実施

5.2.4(2)

仮想サーバへの管理ユニットの定義ディレクトリの一括反映

管理ユニットへ登録する仮想サーバの入手

必ず実施

5.2.5(1)

仮想サーバグループ情報ファイルの作成

必ず実施

5.2.5(2)

管理ユニットへの仮想サーバグループの登録

必ず実施

5.2.5(3)

仮想サーバへの一括反映

必ず実施

5.2.5(4)

仮想サーバを障害監視するための設定(JP1/IMの利用)

JP1製品(JP1/IM)と連携する場合

5.3.1

管理ユニットの起動・停止を自動運用するための設定(JP1/AJSの利用)

JP1製品(JP1/AJS)と連携する場合

5.3.2

仮想サーバの負荷を監視するための設定(JP1/PFMの利用)

JP1製品(JP1/PFM)と連携する場合

5.3.3

(凡例)

○:必ず実施する作業です。

△:作業の実施条件を満たす場合に実施する作業です。