14.5.1 resolve_initial_referencesの呼び出し
新規のネーミングサービスが提供する単純な機能を使用すれば,共通ネーミングコンテキストを返すようにresolve_initial_referencesメソッドを設定できます。クライアントプログラムが接続しようとするネーミングサーバのルートコンテキストを返すresolve_initial_referencesメソッドを使用してください。これらの三つのオプションの使い方を,三つの簡単な例で説明します。TestHostというホストで実行中の三つのBorland Enterprise Server VisiBrokerネーミングサービス(ns1,ns2,ns3)があり,三つのサーバアプリケーション(sr1,sr2,sr3)がそれぞれホストTestHostの別々のポート(20001,20002,20003)で実行中の場合,サーバsr1はns1に,sr2はns2に,sr3はns3にバインドします。
- コードサンプル14-4 ルートネーミングコンテキストの取得方法を示すコードの抜粋部分(C++)
. . . CORBA::ORB_ptr orb = CORBA::ORB_init(argv, argc, NULL); CORBA::Object_var rootObj = orb->resolve_initial_references("NameService"); . . .
- コードサンプル14-5 ルートネーミングコンテキストの取得方法を示すコードの抜粋部分(Java)
. . . org.omg.CORBA.ORB orb = org.omg.CORBA.ORB.init(args, null); org.omg.CORBA.Object rootObj = orb.resolve_initial_references("NameService"); . . .