14.2.1 ネーミングコンテキスト
Borland Enterprise Server VisiBrokerネーミングサービスを使用して,図14-2に示したネームスペースをインプリメントするには,それぞれをNamingContextオブジェクトでインプリメントする必要があります。NamingContextオブジェクトには,オブジェクトインプリメンテーションに,またはほかのNamingContextオブジェクトにバインドされたName構造体のリストが入っています。論理名称はNamingContextにバインドできますが,デフォルトではNamingContextは対応する論理名称を持たず,またそのような名前も不要であるということを認識しておくことが大切です。
オブジェクトインプリメンテーションはNamingContextオブジェクトを使用して,提供するオブジェクトに名前をバインドします。クライアントアプリケーションはNamingContextを使用して,バインドされた名前をオブジェクトリファレンスへと解決します。
文字列化された名前を使用する場合に必要なメソッドを提供するNamingContextExtインタフェースも使用できます。