6.5.5 HCSCコンポーネント指定ファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
[<変更種別>.]{<サービスID>|<受付ID>} : [<変更種別>.]{<サービスID>|<受付ID>}
(2) 機能
HCSCコンポーネントの追加・変更・削除をテキストファイル形式で設定します。複数のHCSCコンポーネントを記載する場合は,1行ずつ記載してください。作成したHCSCコンポーネント指定ファイルをコマンドに指定することで,複数のHCSCコンポーネントに対する処理を一括で実行できます。
HCSCコンポーネント指定ファイルはテキストファイル形式で入力することもできますが,次のコマンドでHCSCコンポーネントの情報をファイル出力して作成することもできます。
-
cscrepdiffコマンドの-listfileオプション(HCSCコンポーネントの差分情報を出力)
-
cscreplsコマンドの-listfileオプション(HCSCコンポーネントの一覧を出力)
(3) ファイルの格納先
HCSCコンポーネント指定ファイルの格納先となるパスおよびファイル名は任意です。
(4) 設定できるパラメタ
[<変更種別>.]{<サービスID>|<受付ID>}
追加・変更・削除するHCSCコンポーネントをサービスIDまたは受付IDで指定します。
HCSCコンポーネントの変更種別は次の中から指定します。
-
add
指定したHCSCコンポーネントを処理対象に追加します。
-
change
配備済みのHCSCコンポーネントに変更が生じた場合に,HCSCコンポーネントを再配備します。
-
delete
配備済みのHCSCコンポーネントを処理対象から削除します。
-
指定なし
指定したHCSCコンポーネントを配備状態に関係なく,すべてのコマンドで処理対象とします。
-namelistオプションでHCSCコンポーネント指定ファイルを指定できるコマンドと,指定できる変更種別の組み合わせを次に示します。
コマンド名 |
変更種別 |
|||
---|---|---|---|---|
add |
change |
delete |
指定なし |
|
csccompostart |
○ |
○ |
× |
○ |
csccompostop |
× |
○ |
○ |
○ |
csccompodeploy |
○ |
○ |
× |
○ |
csccompoundeploy |
× |
○ |
○ |
○ |
cscrepctl -import -compo |
○ |
○ |
× |
○ |
cscrepctl -delete |
× |
× |
○ |
○ |
(5) 記述例
HCSCコンポーネント指定ファイルの記述例を次に示します。
#[BusinessProcess] change.BP2 delete.BP3 add.BP4 #[ServiceAdapter] change.adp2 delete.adp3 add.adp4 #[UserDefinedReception] change.rcp2 delete.rcp3 add.rcp4
(6) 使用方法
作成したHCSCコンポーネント指定ファイルは,次に示すコマンドの-namelistオプションの引数に指定します。各コマンドの実行方法については,「5. コマンド(運用環境・実行環境)」の各コマンドの記述を参照してください。
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csccompostartコマンド
-
csccompostopコマンド
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csccompodeployコマンド
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csccompoundeployコマンド
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cscrepctl -import -compoコマンド
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cscrepctl -deleteコマンド
(7) 注意事項
-
複数のHCSCコンポーネントを指定した場合,HCSCコンポーネントの実行順序はコマンドによって異なります。実行順序については,各コマンドの説明を参照してください。
-
サービスIDまたは受付IDの指定が重複していると,変更種別が異なっていてもエラーとなります。
-
配備するHCSCコンポーネントが配備済みの場合など,処理対象外であるHCSCコンポーネントはスキップされます。
-
各行の先頭1文字にシャープ(#)を指定した行はコメントと見なされます。
-
各行の先頭と終端の半角空白はトリムされます。
-
空行の場合は参照されないでスキップされます。