5.3.9 標準受付を開始する
標準受付の開始の前提条件と開始方法について次に説明します。
(1) 前提条件
標準受付を開始するには,HCSCサーバが起動状態である必要があります。
HCSCサーバの状態の確認方法については,「5.3.15 HCSCサーバの情報を確認する」を参照してください。
(2) 開始方法
標準受付を開始する方法を次に示します。
- 注意事項
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標準受付が開始できなかった場合,エラーになった原因を取り除いたあと,標準受付を強制停止してください。標準受付を停止状態にしたあとで,再度標準受付を開始して運用を再開してください。標準受付を強制停止する方法については,「5.3.33 標準受付を停止する」を参照してください。
(a) 画面の場合
運用環境の画面を利用して標準受付を開始する手順を次に示します。
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ツリービュー上で,標準受付を開始するHCSCサーバをダブルクリックします。
ダブルクリックしたHCSCサーバの情報がエディタエリアに表示されます。
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エディタエリアで[稼働運用]タブを選択します。
稼働運用ページに,手順1で選択したHCSCサーバの稼働運用に関する情報が表示されます。
HCSCサーバの稼働運用ページの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「4.4 稼働運用ページ」を参照してください。
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稼働運用ページに表示された内容を確認し,「標準受付」の[開始]ボタンをクリックします。
標準受付の開始を確認するダイアログが表示されます。
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ダイアログに表示された内容を確認し,[OK]ボタンをクリックします。
標準受付の開始処理が開始されます。開始処理中のログはコンソールビューに出力されます。
[キャンセル]ボタンをクリックした場合は,開始処理を実行しないで稼働運用ページに戻ります。
標準受付の開始処理が完了すると,実行結果を示すダイアログが表示されます。
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実行結果を示すダイアログを確認します。
- 開始処理が成功した場合
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[OK]ボタンをクリックして,稼働運用ページに戻ります。
稼働運用ページでは,標準受付の稼働状態が「開始状態」になります。また,[開始]ボタンが非活性化し,[通常停止]ボタンおよび[計画停止]ボタンが活性化します。
- 開始処理が失敗した場合
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ダイアログにエラーの内容が表示されます。詳細情報に表示されるメッセージIDを参照して対処してください。
(b) コマンドの場合
標準受付を開始するには,運用環境でcscrcptnstartコマンドまたはcscutilコマンドを実行します。
cscrcptnstartコマンドおよびcscutilコマンドは,次の場合に使用します。
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cscrcptnstartコマンド
該当するリポジトリが存在する運用環境で,標準受付を開始する場合。
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cscutilコマンド
該当するリポジトリがなく,cscutilコマンドが使用できる環境(例えば,JP1で直接運用している実行環境)で標準受付を開始する場合。
それぞれのコマンドの実行方法を次に説明します。
- ●cscrcptnstartコマンドの場合
-
運用環境でcscrcptnstartコマンドを実行します。
cscrcptnstartコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrcptnstart(標準受付およびユーザ定義受付の開始)」を参照してください。
cscrcptnstartコマンドの実行形式を次に示します。
- クラスタ内のすべてのHCSCサーバの標準受付を一括して開始する場合(クラスタ単位)
-
クラスタ名を指定して実行します。
-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバの標準受付が一括して開始されます(開始されていないユーザ定義受付も同時にすべて開始されます)。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名>
ユーザ定義受付を開始しないで標準受付だけを開始する場合は,-standardオプションを指定します。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -standard
- HCSCサーバの標準受付を一括して開始する場合(HCSCサーバ単位)
-
HCSCサーバ名を指定して実行します。
-cscオプションで指定したHCSCサーバの標準受付が開始されます(開始されていないユーザ定義受付も同時にすべて開始されます)。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名>
ユーザ定義受付を開始しないで標準受付だけを開始する場合は,-standardオプションを指定します。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -standard
- ●cscutilコマンドの場合
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運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにrequest_serviceを,また-operationオプションにstartを指定します。
cscutilコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。
cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。
- プロパティ定義ファイルを使用しない場合
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-propsオプションにHCSCサーバ名およびJ2EEサーバ名を指定します。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target request_service -operation start -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>, J2EESrvName=<J2EEサーバ名>"
cscutilコマンドに指定するManager名,HCSCサーバ名およびJ2EEサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
- プロパティ定義ファイルを使用する場合
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-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target request_service -operation start -propfile <プロパティ定義ファイル名>