2.2.3 SOAPモードの選択
サービスプラットフォームでシステムを開発する前に,使用するSOAPモードを選択します。
ここでは,SOAPモードの種類と各モードのサポート範囲について説明します。
- 注意事項
-
Service Architect 09-71からSOAPモードのデフォルトがSOAP1.1/1.2併用モードに変更になりました。
(1) SOAPモードの種類
SOAPモードの種類と,対応するWebサービス標準仕様および実行環境を示します。
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SOAP1.1に対応したシステムを開発する場合に選択します。次の仕様を備えています。
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WS-I Basic Profile1.0aに対応しています。
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SOAPメッセージの送受信にSOAP通信基盤を使用します。
なお,J2EEサーバの互換モードが推奨モードの場合は,SOAP1.1モードを使用できません。
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SOAP1.1またはSOAP1.2に対応したシステムを開発する場合に選択します。次の仕様を備えています。
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WS-I Basic Profile1.1に対応しています。
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WS-I Attachments Profile -Version 1.0で規定されたwsi:swaRef形式の添付ファイルに対応しています。
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SOAPメッセージの送受信にJAX-WSエンジンを使用します。
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(2) SOAPモードのサポート範囲
受付およびサービスアダプタの機能とSOAPモードの対応を次の表に示します。
分類 |
機能名 |
SOAPモード |
|
---|---|---|---|
1.1 |
1.1/1.2併用 |
||
受付 |
標準受付(Webサービス(SOAP1.1)) |
○ |
○ |
標準受付(Webサービス(SOAP1.2)) |
× |
○ |
|
標準受付(SessionBean) |
○ |
○ |
|
標準受付(MDB(WS-R)) |
○ |
× |
|
標準受付(MDB(DBキュー)) |
○ |
○ |
|
ユーザ定義受付 |
○ |
○ |
|
サービスアダプタ |
SOAPアダプタ |
○ |
○ |
SessionBeanアダプタ |
○ |
× |
|
MDB(WS-R)アダプタ |
○ |
× |
|
MDB(DBキュー)アダプタ |
○ |
○ |
|
DBアダプタ |
○ |
○ |
|
TP1アダプタ |
○ |
○ |
|
ファイルアダプタ |
○ |
○ |
|
Object Accessアダプタ |
○ |
○ |
|
Message Queueアダプタ |
○ |
○ |
|
FTPアダプタ |
○ |
○ |
|
ファイル操作アダプタ |
○ |
○ |
|
メールアダプタ |
○ |
○ |
|
HTTPアダプタ |
× |
○ |
|
コマンドアダプタ |
○ |
○ |
|
SFTPアダプタ |
○ |
○ |
|
汎用カスタムアダプタ |
○ |
○ |
|
ビジネスプロセス |
○ |
○ |
WSDL定義のスタイルとSOAPモードの対応を次の表に示します。
SOAPのバージョン |
WSDL定義のスタイル |
SOAPモード |
|
---|---|---|---|
1.1 |
1.1/1.2併用 |
||
SOAP1.1 |
rpc/literal |
○ |
× |
document/literal |
○ |
○ |
|
SOAP1.2 |
rpc/literal |
× |
× |
document/literal |
× |
○ |
(3) 実行環境へのSOAPモードの設定
選択したSOAPモードに応じて,システムのセットアップ時にJ2EEサーバのコンテナ拡張ライブラリの設定が必要になります。J2EEサーバのコンテナ拡張ライブラリの設定については,「3.1.2(4)(e) コンテナ拡張ライブラリの設定」を参照してください。