10.1.1 デバッグの流れ
ビジネスプロセスのデバッグの流れを次の図に示します。
ビジネスプロセスのデバッグに関する作業について次に説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) ビジネスプロセスのデバッグの準備
ビジネスプロセスのデバッグの準備では,次の項目を実施します。
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ブレークポイントの設定
任意のアクティビティでプロセスインスタンスの処理を中断したい場合,中断するアクティビティにブレークポイントを設定します。
ブレークポイントの設定については,「10.2.1 ブレークポイントの設定」を参照してください。
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サービスのエミュレーションの設定
作成済みの電文を実際にサービスを呼び出したときの応答電文の代わりに利用したい場合,サービスのエミュレーションを設定します。
サービスのエミュレーションの設定については,「10.2.2 サービスのエミュレーションの設定」を参照してください。
(3) リクエストの送信
サービスリクエスタやサービスリクエスタのエミュレーションを使って,受付アクティビティにリクエストを送信します。リクエストの送信後,ブレークポイントが設定されているアクティビティまでプロセスインスタンスの処理が進むと,プロセスインスタンスの処理が自動で中断されます。
リクエストの送信については,「10.4 リクエストの送信」を参照してください。
(4) ビジネスプロセスのデバッグ
ビジネスプロセスのデバッグでは,次の項目を実施できます。
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ステップ実行および再開
プロセスインスタンスの処理をアクティビティ単位で中断しながら,逐次処理を進めることができます。プロセスインスタンスの処理が中断しているときに実施できます。
ステップ実行および再開の方法については,「10.5.1 ステップ実行および再開」を参照してください。
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変数・相関セットの確認
ビジネスプロセスで使用している変数,および相関セットを確認します。プロセスインスタンスの処理が中断しているときに実施できます。
変数・相関セットの確認方法については,「10.5.2 変数・相関セットの確認」を参照してください。
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変数の更新
ビジネスプロセスで使用している変数の値を変更し,ビジネスプロセスに反映します。プロセスインスタンスの処理が中断しているときに実施できます。
変数の更新方法については,「10.5.3 変数の更新」を参照してください。
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XPathの評価
分岐アクティビティや代入アクティビティに指定した条件式の妥当性を評価したり,変数の値の一部を参照したりできます。プロセスインスタンスの処理が中断しているときに実施できます。
XPathの評価方法については,「10.5.4 XPathの評価」を参照してください。
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サービスのエミュレーション(自動/手動)
設定した応答電文をサービスの応答電文の代わりに利用します。
サービスの自動エミュレーションの実行方法については,「10.5.5 サービスの自動エミュレーション」を参照してください。サービスの手動エミュレーションの実行方法については,「10.5.6 サービスの手動エミュレーション」を参照してください。
(5) ビジネスプロセスのデバッグの終了
ビジネスプロセスを定義し直す場合や,ビジネスプロセスの動作確認が終わった場合,ビジネスプロセスのデバッグを終了します。
ビジネスプロセスのデバッグの終了方法については,「10.6 ビジネスプロセスのデバッグの終了」を参照してください。